+開始〜+  +2歳半〜+  +2歳9ヶ月〜+  +3歳1ヶ月〜+  +3歳4ヶ月〜+  +3歳7ヶ月〜+
+3歳10ヶ月〜+  +4歳1ヶ月〜+  +4歳4ヶ月〜+  +4歳7ヶ月〜+  
+5歳1ヶ月〜+

<4才1ヶ月>

すぐ言い訳をしてしまいますが、ちょっと私と上の子が地元のお祭り(よさこい)参加の為、毎晩踊りの練習があり、当日が過ぎると体の疲れが取れず、暫くこてつの家での課題はできていませんでした。そしてかなりこてつには寂しい思いをさせてしまいました。
ひらがなも宿題になっていましたが、出来ないまま次セッションを迎えました。こてつ、先生、ごめんなさい。

*ー*ー* セッションの様子 *ー*ー*

保育園に迎えに行ったとき、熟睡中でした。こてつを抱っこして車のチャイルドシートに移動させても寝たまま。今からセッションだのにヤバイなと思っていましたが、家に車が到着すると一応、薄目を開けたので
「こてつくん、今から奥田先生でぇ、先生、もう家におるで」
と3回くらい言って聞かせ、下ろしました。
部屋にはいると、先生がこてつのうつろな状態に気付いて、
「こてつくーん、こんにちはーーー」
と言ってくれましたが、こてつはうつろに無視状態でした。
こてつの前の子が帰るときにぐずったのですが、それを聞いたこてつが得意のつられ泣きを始め、目は覚めたようでした。

まずは「ひらがな」。
先生が紙に字を書き(ex ままだっこ)、それをこてつに読ませます。が、読めません、こてつ。先生がプロンプトで文字の横を一字一字指差しさせますが、拾い読みも遠いような有様でした。(exですと、「まま」と読んだ後、指は「だ」にあるまま、読めないので視線は下まで行ってしまい、「こ」と言ってしまう。しかも時間をかなりかけて)
読みに関しては量をこなさない事には上手くはならないことを言われ、今のこてつは自分の指と視線と声がバラバラになっているから、もう一度アナグラム課題をしっかりやる事とのアドバイスと、視線と指さしを素早く動かすためのゲーム課題を導入されました。
どういったものかというと、B4の紙に1円玉くらいの大きさの絵を3つ、それぞれ離れた場所に描きます。この絵を先生がポインティングしていき、こてつが先生と同じ絵を追いかけてポインティングするというものです。次の絵に移動するタイミングは、先生が指さしている絵に、こてつの指が来たら、すぐに別の絵に飛ぶという感じ です。ですから追いかけっこのように見えます。このゲームで重要なポイントは、素早く視線を動かし指先を動かすことなので、 指さしした絵が何であるかをいちいち命名する必要はないとのことです。もちろん、視線も指さしも素早く動いて、なおかつ命名も素早くできるなら、それに 越したことはないそうですが。どうしても、命名に気を取られてしまうのな ら、全部同じマーク(黒い丸とか)にしてもいいそうです。一応、こてつにはテストとして、絵だけでなくひらがなでもやってみました。
指先の動きが素早くなれば、絵や文字は3つから徐々に増やしていき、互いの間隔を詰めていく感じにしていくようアドバイスを頂きました。つまり正解とする領域を小さくしていくという事です。
こてつの反応ですが、最初の2、3回はまあまあのスピードで反応しますが、3 、4回目あたりから、のらりくらりになってしまったり。スタートからボーっとしていたり。
これが早くなれば、指と視線がぴったり合ってくるので拾い読みが進歩し、また人に指差されたことにすぐ目が行くようになるとのことで、今はこういうことに力を入れることがこてつには大事だということでした。これは、重要な課題ですが、ゲームっぽく遊びっぽくやることが大事だと言われ ました。先生の指導の方法も、かなりテンポよく、こてつの指の動き1回に対 して「ピンポーン」と言いつつ、次の場所へ移動。「指の動き→ピンポーン→指 の動き→ピンポーン→指の動き→・・・」ということを、数回繰り返して、最 後に大強化という感じです。
こてつは絵にしても字にしても、ポインティングしながら命名したりしていましたが、スピードを上げると音声を伴うのは困難なので、今は声なしでいいから反応速度を上げることが当面の目標ということでした。実際、「お母さんやってみて」と言われ、私がこてつの立場になって先生とやってみると、音声を伴う場合はかなりの集中力を要しました。

で、次は先月行った遊びの報告。
また、私とこてつがキッチンに入り、ボールや刀で遊びます。1、2分遊んで、奥田先生のところに行き、先生から
「ママと、何して遊んだの?」と尋ねられ、「○○した」と答える報告の課題です。
今回は、先生の遅延プロンプトや、1回の質問で答えられないときは(トリップしていて)もう1度ゆっくり質問してくれるなどの配慮の下、6回中5回答える事が出来ました。
ひらがなは今一つの出来でしたが、こちらの課題は、今回もかなり誉めてもらえました。

ということで、今回の宿題は
・指さし移動ゲーム
・アナグラム(3文字までしか作っていなかったので、それ以上の文字数も作るよういわれる)

セッション当日の夜、(母が)忘れないうちにと、このゲームをこてつに行ってみましたが、はじめると
「おくだせんせいやねー」とこてつに言われました。
口はいいから手を動かしなさいっ!


<4歳2ヶ月>

宿題の指差し移動ゲームは、絵を毎回毎回その場で描いていましたが、はまってるでこぼこフレンズのキャラを描いたときは大喜び!でも、キャラに心を奪われて私の指差しとは違う絵を見てたり。。あんまり好きな絵にするのは失敗しますね。
アナグラムは4文字バージョンを作り、濁音も作ったので、4文字の絵カード中心にやってます。「らいおん」を「らいよん」と思っていたり「そうじき」を「そおじき」と思ってたり、色々思い込みの発見がありました。それと平行させて絵カードにない4文字のひらがな読みを適当に私が書いて読ませていました。
報告課題の般化として、保育園の帰りに「今日のおやつは何食べた?」と聞いていました。結構覚えていて正確に答えてくれていました。単語ですけどね。

=:=:=:=:=:=セッションの様子=:=:=:=:=:=

・アナグラム
まだ1番上から文字カードを入れていくというのが徹底できていないこてつ。これは私がきちんと指導できていなかったからなんですが・・・。その点を先生から指導されました。上から順に入れるのを徹底しておかないと拾い読みが上手にならないと。こてつは例えば「ひまわり」だったら適当に手近な文字カードを取り、そのカードが「わ」だったとすると、「ひ・ま・わ・り」と数えて上から3番目の穴にその文字カードを置こうとします。そういうパズル的な置き方がダメだということだそうで、そういう方法ではいつまでたっても画像で覚えている自閉っぽさはそのままだと。これでは絵と単語のカードをマッチングさせるのと同じだと言われました。つまり、「ひまわり」という文字群を平仮名4つから構成されているものとして 読むのではなく、4つまとめた黒いゴニョゴニョした線の集まりを「ひまわり」と命名しているだけになってしまう可能性があるそうです。そうなってしまうと、文字群の形態が「ひまわり」に似ていると、実際には「ひよわい」と書いてあるのに、「ひまわり」と言ってしまうなんてこともあるそうです。今のこてつの状態はそれに近いものがあるような気がします。自閉症でない私たちにはあまり考えられないことですけど。ですから「ひまわり」を見たらまず「ひ」を探して、次に「ま」を探して・・・としないとアナグラムの意味がないと言われました。
何度か課題を行い(本当は施行ごとに単語を変えます)「ひまわり」の「ひ」の次に、こてつが「り」のカードを持って一番下に入れようとした時点で、即座に先生からブロックが入り、そしてこてつが今探すべきカードが何か気付くようプロンプトしていました。具体的には、アナグラムの文字の上から先生が指をさし、こてつにも身体プロンプトで指さしをさせながら、こてつに言わせる手続きです。「ま」の所には、まだ何も入っていないのですが、そこを指さしさせて、こてつに「ま」と言わせてみて、「ま・ま・ま・・・」というように「ま」のカードを探させるという感じでした。

・報告課題
今回は役割交代し、先生がこてつと遊び、私がこてつに「先生と何した?」と聞きました。
6回中1回間違いました。間違った答えは今のでなく、その前に遊んだ答えを言ってしまいました。
報告については、単純な内容だが日常場面でも般化がみられ始めたことを誉めて 頂きました。先生によると、「日常場面への般化は計画通り。ただ、獲得までの 早さは予想以上」とのことです。
計画通りと言われてしまうのも、ある意味恐い気がしますが、予想以上と言われたのは嬉しいですね。

・長文エコー
メモを取っていないので内容は忘れましたが、10文字そこそこ(3語文)程度の難易度だったと思います。誉められました。

宿題
・アナグラム
・指差し移動ゲーム(引き続き)

こてつの自発語の状態をみると、そろそろYES/NOやもう少ししたらWHも行っていきたいが、それらの課題をすすめるにあたって、プロンプトとして文字カードが使えると非常にすすめやすいので、まずはひらがな読みが定着してからだと言われました。
ひらがな読み・・・なかなか会得しませんね。始めの1文字や2文字を読んで単語を思い込んでしまうと、もう、何を書いてるか目に入らないようで、、、。やはり毎日こつこつ(きちんとした方法で)アナグラムをやっていくしかないのでしょうね。これが上手になると、数を数えるのも上手になるだろうと言われています。こてつの場合、数える時の1対1対応が出来ていませんから。でも、発達的なベースをしっかり作った上で、系統的に上位の課題を導入していくようにしているそうなので、あせって困難な課題を先へ先へと進めないように釘をさされました。色々やりたがる母の気持ち、、見透かされています(汗)。
あと、こてつはアナグラムのような取り出し課題は今後も常に必要だが、デスク課題よりも健常の子に経験させてあげるような事を丁寧に関わりながら、経験を積んでいく事の方が大事だと言うレベルまで来たと言われました。ですので休日は色々な所に出かけ、そこで例えば「石は硬いね〜」「葉っぱは柔らかいね〜」「トンボが飛びゆうね〜」などの言葉を出させる。出なければエコーでもさせて、とにかく、今日はここに行って、この言葉を出させようなど目的をもって出かけるのがいいとアドバイスされました。(私が)外出大好きなので、デスク課題よりもこっちの方が楽で楽しい!・・と思います。


<4歳3ヶ月>

アナグラムは一応上からというのはマスターした感じだったのですが、こてつがふざけ始めました。
例えば、「こうえん」という文字を並べるとします。「こ」「う」「え」「ん」の文字以外に「し」「り」「く」「ろ」などダミーカードを選択カードの中に混ぜています。すると、わざとこのダミーカードを取り、「こうりん」とか言って、ゲラゲラ笑うんです。で、私がそのダミーカードを取り上げようとすると、怒ったり、泣いたり。正しいカードを持たせようとすると、拒否。にっちもさっちもという感じになってしまって、アナグラムは後半はぼお休み状態になっていました。
その代わりに、簡単な絵本(1ページに単語だけとか2語文程度のみのもの)を読ませたりしていました。

=:=:=:=セッションの様子(90分)=:=:=:=

まずは私のリクエストでマッチング(恣意的)課題をしてもらいました。
なぜリクエストしたかというと、このマッチングはこてつは先生と行っていないからです。先生がアスペハートに執筆した初期の課題のリストにあるにも関わらず、こてつにはされていなかったので、私が自分で行ってみたものの、本当に正しい方法で出来ている自信がなかったので、見本を見せていただきました。
見本を見せていただく前から、先生には
「こてつくんは、この上の段階にあたる機能語→絵カード選択ができてるんだからこれは出来るよ、だから飛ばしたんだし」
と言われていましたが、私の気がすむようお願いしました。
方法はクラックのカードを4枚くらい机に並べておいて、先生がカードを1枚見せ
「一緒一緒どれ?」と言います。
例えば、机のカードが「ハガキ」「包丁」「カニ」「頭」だとすると、先生が「ポスト」や「まな板」「蛸」「帽子」のカードを1枚づつ見せるわけです。それで、こてつが机の上からカードを1つ選択し、先生に渡して強化という流れです。
1試行目は、こてつは手順が分からずプロンプトされていましたが、2試行目から後はO.Kでした。
これは音声の要素はなく、「視覚」と「視覚」でのマッチングなので、今のこてつにはできるはずだと言う事でした。機能語→絵カード選択は、「音声」と「視覚」、イントラバーバルは「音声」と「音声」で「視覚」と「視覚」よりもより難しい課題になるそうです。

私の気がすんだところで、アナグラムのおふざけの相談をしました。上から入れていくというのが出来てきたのなら、アナグラムという課題っぽいものではなく、日常生活の中で絵本を読むなどにしていくと良いと言われました。ふざけるのは私の注意が得られるからで、それに対し、私の対応が上手くそのおふざけを消去させるようにもっていけないから、課題自体を止めておく方がいいとのことでした。しかし、こうした注意引きをするふざけ行動も確かに困るけれども、自閉症状から離れてきている証拠だとも言われました。

そして、引き続き行っている報告の課題をしました。先生がこてつとキッチンで遊び、リビングの私の所に来たこてつに私が
「先生と何して遊んだ?」と質問して答えさせるものです。
さすが?3回目になる今回はパーフェクトで、
「じゃぁ、また先生と遊んでおいで」と言った後の切り変えなどもスムーズでした。
今回、この課題がきちんとできたので、ステップアップさせた課題に入りました。「何して遊んだ?」の質問はせず、自発的に報告させるというものです。
もともとは、私がこてつは、「ママ、○○した」のような事を全く言ってくれないということを相談したのがきっかけで始めていただいた課題(だったと思います)。そこに近づいたわけです。
まずは、先生と役を変わり、私がこてつとキッチンで遊び、リビングの先生にこてつが報告に行くという形で開始しました。
少しの間こてつと遊び、
「じゃぁ、先生に言ってきて」と言ってこてつを送り出します。今まではすぐにこてつに「お母さんと何をしたの?」と質問していたのですが、ここからは先生は黙ってこてつを見つめているだけです。こてつは先生の前の椅子に座ってモジモジしてます。10秒程度の遅延プロンプトを使っても何も言い出しそうにないこてつに
「ん?」と先生が言いますが、ダメ。「ボー・・」とプロンプトを出すと、
「ママと、何・・・ボールした」とこてつが答えます。質問と答えを一緒に言ってます。
2、3試行とダメで、また4試行目、プロンプト有りで答え、5試行目にやっと時間遅延だけで自発的に報告出来ました。
そして、私と交代し、先生がこてつと遊び、その後こてつが私に報告をするという形にしました。先生からの注意は始めは何も言わないこと、遅延プロンプト後「ん?」とか言ってみると言われました。結果は全然でした。
まず、こてつは私の前に座ると全然今は関係のない事を話しはじめます。要求だったり。1どだけ
「先生と何した?ボールした」と、こてつが言えたので、すごいっーーーと思うと、後ろで先生がボールをプロンプトとして見せていました。
先生が言うには、相手が先生だと何か言わなければいけないのが分かっているけど、相手が私だと甘えて報告よりも普段している要求の言葉が出てくるのだと言う事でした。
この課題はまた次回に続くという感じです。
そして、日常生活の中で園の帰りによく聞く「今日はおやつ何やった?」も、今後は毎日は聞かず、週に1回くらいは黙ってみてて。と言われました。質問されたときだけしか答えない子どもにしないための予防策なのだそうです。

あと、こてつが男女の区別がついていないようだという事を相談しました。
おじいさんや、おばあさん、おばさんなどの絵を見せて男か女か言わせると、全然適当なのです。
先生からの答えは
「あ、それは簡単です。分類の要領で入れ物を2つ用意して、男と女に分けて入れるようにすればすぐわかりますよ」とのことでした。
なるほどね。

今回の宿題は、特に何とは言われませんでした。ただ、話の中で、ちょっと課題が次々進みすぎて詰めが甘くなっている感じだから、少し戻って基本的なことをきちんと確実にしておきましょう。土台がちゃんと出来てないといけないから と言われましたので、ボチボチと、イントラバーバルや機能語→絵カード選択、長文エコーとかやっておくといいかなと思っています。あ、男女の分類のついでに分類の課題もまたしておくといいですね。ずっとしていませんし。野菜と果物の区別もかなりあやふやな感じですし。
「赤くて、丸い果物は?」に「トマト!」と言われましたし、最近。


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