+開始〜+  +2歳半〜+  +2歳9ヶ月〜+  +3歳1ヶ月〜+  +3歳4ヶ月〜+  +3歳7ヶ月〜+
+3歳10ヶ月〜+  +4歳1ヶ月〜+  +4歳4ヶ月〜+  +4歳7ヶ月〜+  
+5歳1ヶ月〜+
<3歳1ヶ月>

保育園では見立て遊びが出来始め、折り紙やおもちゃで加配先生とままごとをしたりしているそうです。また、クラスのお友達と手を繋いで廊下をウロウロしたりすることもあるようです。

    ・色×物カードの命名

「赤」「青」「緑」で「車」「靴」「タオル」「風船」「傘」のカードを作り、命名をさせています。
やっとスラスラとはいきませんが、言え始めました。
これらが言え始めた頃、エコーも「○○と○○」といった2つの物を言っても、2つともエコー出来るようになってきました。


    ・ひらがなのカード読み

連続4〜5枚位は読んでくれてます。まだあやふやなものもありますし、どうしても「さ」を「き」と言います。

    ・長文エコー

思いついた時に、適当にやってます。4文字はO.K。5文字あたりを中心に。

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===セッションの様子===
前半は自宅だと言うのに泣いて拒否していました。家に知らない人達(今回から参加したかた)がいたのが引き金になっていたようです。
先生からは「言語」「認知」「情緒」のうち「言語」と「認知」は順調に来てるけど、「情緒」の方がまだまだやねぇ・・・と言われました。
初対面の人、場所、いつもと違う手順、、、などに非常に弱いのです。所謂自閉症の特徴でもあるけれど、これを今からの対応で崩しておくと自閉っぽさが無くなってくるから・・・と言われました。
ですからルーティンを崩すってことで、例えば今は私の都合で家に帰ってから寝るまでの流れが出来ていますが、その順序を変えるとか、家に着いたらいつもまっすぐ車から家に移動しているのを、ちょっと道端で寄り道して部屋に入るだとか、、、正直私に負担がかかってくることばかりやなぁと思いましたが、ほんの少しの負担で(大泣きされると少しの負担ではないが)こてつが変化するなら、自分にカツを入れて頑張らねば・・・という感じです。
ルーティンを崩されて泣くことについては、ストレスなど気にせずどんどんやって下さい。後で「頑張ったね〜」といっぱい強化すればいいのです。そうしているうちに慣れてきて、予測していない事態に対してもパニックなど無くなってきます。と、言われました。
そして、、、復活してからの取り組み。
・カード選択:4枚並べたカードから先生が指示した物を指差しする。(本当は手渡しさせたいが、机の縁が盛り上がったデザインの為、カードを取りにくい)
・カード命名:絵カードの命名。
・分類:「動物」と「くだもの」の2種類の絵カードを2つのケースに分けて入れていく。
・シール貼り:泣いている時の課題、後にトークンとして使用。
・絵合わせ:2ピース(近いうちにマンガにします)
といった内容を少しづつ。

今回の宿題は
・分類は1度に4つくらいまで分類を出来るように。そしてさっさと出来るようスピードアップを目標に。スピードが上がるほど頭の中でクラス概念が確立されてくるそうです。
・絵合わせ2ピースが確実に出来るように・・・これ、出来ると思ってたんだけど、、、中途半端でした(私が)
この2つしか言われませんでしたが、前回の宿題が確実に出来ている訳ではないので、前回のも引き続きっていうことだと思います。


<3歳2ヶ月>

ルーティンを崩すべく、その場その場で思いついた事を場当たり的にやってみたりしています。
保育園では入ることを拒否していたトイレに入れだし、しかも先生の誘導でトイレでの排泄に初めて成功しました。

〜〜〜〜セッションの様子〜〜〜〜
今日は始め「抱っこ〜」と言ってたので、「ヤバイ」と思ったが、課題には一応乗っていきました。
・絵カード命名:そのまんま。絵カードを見せ命名をさせる。大切なのはスピード。フラッシュカードの早さが目標。大体5枚位続けて言わせました。そしてトークン。しかしこてつは1枚目のカードを提示する時、大抵自分の世界に入りきっていて戻ってこれないので答えられません。私は今までこの状態の時に「こてつ、カード見て」や「こっち見て」など、音声の刺激を沢山入れてカードに注目させていました。先生から先行刺激が多すぎると言われました。その状態でずっとセラピー続けてたから、こてつが「指示待ち」になってしまい、反応時間がますます長くなる(自分の世界に入る時間が長くなる)と指摘されました。今までのやり方で続けていると悪い習慣がもっと酷くなるので、半年くらいかけて反応時間を短くすることに取り組んでいかないといけないそうです。この課題では音声の先行刺激極力少なめにする。心の中で5位数えても、どうしてもカードに注目しない時は黙ってこてつの手をカードに触れさせたりする。
・絵カード選択:「チョキチョキ切る」「パカパカ」「線路、切符、ゴトゴト」「頭にかぶる」などを聞いて「ハサミ」「馬」「電車」「帽子」などのカードを選び先生に渡す。これも反応時間がかなり長い。きちんと聞けた時はカードを選ぶことも出来ました。そして、現段階のこてつは「パカパカ」と聞いて馬のカードを選び「パカパカ」とエコーしています。これは40点の出来らしく、ここで、「パカパカ」と聞いてエコーするので無く、馬のカードを選択し「馬」と言って素早く渡せると80点だそうです。この課題が80点以上で安定してから、絵カード無しの次の質問応答の課題につながっていくとのこと。その為の基礎作りが上記した絵カード命名をFCの速さで・・・ということに繋がってくるそうですが、当面は1番低い40点レベルでてこずりそうな感じがします。
・お使いの課題:本などでは見ていたが、とうとうこてつにも導入される時が来ました。まず、私がこてつに「奥田先生に、○○、もらってきて」と言う。こてつは少し離れたところにいる先生の所に行き、「何?」と言う先生に、「○○ちょうだい」と言うのが正反応。こてつはこの時点で「○○」と単語だけだったり、黙って取っていこうとしていました。先生が適切にプロンプトなど使用し「○○ちょうだい」を言わせる。そして受けとって私の所まで持ってくる。途中で寄り道したりした場合は、先生のところで「○○ちょうだい」というところからやり直しさせる。そうして寄り道せずに持ってきたら強化(トークン)。
この課題は私一人では出来ないので、家でする時は協力者が必要になってきます。


前回、トークン導入を言われていたのにしていなかった私。今回は必ずするよう言われました。そして、絵カードの選択、色々な表現は前回宿題にされていたということを、セッション中に先生に言われて思い出した私の頭のメモリーは、かなり容量が減ったようです。


     ・絵カードの命名
トークンを使うとイマイチの反応なので、トークンなしの連続10枚とかで強化子という感じで進めました。スピードは速くなった(次セッション時に先生からトークンの重要性をコンコンと解説される)。

     ・絵カードの選択
これもこてつにとってはまだ難しいので、反応が悪い。トークンを使うとますます出来なくなるので、1施行ごとに強化すると乗って来てくれる。(トークンの使い方が私が下手だと言うことが次セッションで判明)
お風呂では「体ゴシゴシ」、ハサミは「チョキチョキ切る」、うさぎは「耳が長い動物」など。
カードを私に手渡す時に、「これは何?」と聞き、命名させていたが、これも次セッションでダメ出しをくらう。

     ・お使いの課題
ねぇちゃんを使ってやってみたが失敗。(ねぇちゃんが率先して脱線する)。姑に手伝ってもらうも失敗(こてつがふざけてふざけて止まらない)。で結局しない。


<3歳3ヶ月>

〜〜〜〜〜セッションの様子〜〜〜〜〜
1時間を通してほぼ機嫌よく過ごし、椅子にも長時間座れました。先生のこちょこちょ攻撃にも実に楽しそうな表情を見せてくれました。
まずは絵カードの命名:前回と比べ驚きの集中力を見せる。フラッシュカードの速さ…まではいかないにしても近づいてきているので先生にかなり褒められました。
絵カードの選択(機能語→絵カード):ここでトークンを使うと集中力が下がったり、全くしなくなったりする事を相談しました。結果は私のやりかたが拙かったというだけ。まず、開始前にシール張りだけさせてトークンとしてお菓子と交換…を何度かさせてから課題を入れ込んでいくと、こてつも全く嫌がらずに課題に取り組み、引き換えのお菓子も「おせんべい!」とかリクエストしてました。こういうまだ得意ではない課題ではいきなり課題をするのではなく、別のことをしながら(強化をしっかりしながら)課題を組み込んでいくようにと言われました。
そしてやはり、前回の言い方でいうと出来は40点。先生の言った言葉をエコーしてカードを選択し、渡しています。
私が「これは何?」って聞いて言わせてますが…と言うと、それはよくないと。指示待ちにならさない為にも、プロンプトは例えば10秒など一定時間「待つ」ようにして下さい。だそうでした。
一応、発展形でイントラバーバルという課題を説明してくれました。先生の質問「鼻の長い動物」などに、選択肢のカードなしに答えるっていうのを、こういう感じです(こてつにはまだ少し先)って見せてくれました。案の定、こてつは先生の言葉をそのままエコーするだけ。先生が質問してプロンプトとして答えのカードをチラッと見せるが、それでもこてつはすぐに命名せずにエコーに依存している。その状態からやはり、絵カードの命名(見たら思わずすぐ言ってしまうくらいの速さ)の重要性を言われました。
先生から、エコーがかなり上手になってきてるから何でもエコーしてしまってる。これからはエコーの練習は少しひかえてイントラバーバルのバリエーションを増やして下さいと言われました。イントラバーバルとは、例えば「ファイトー」に対して「イッパーツ」と答えるようなものだと言われました。他にもいくつか提案してもらいました。
「お名前は?」→「○○こてつ」→強化
「いくつ?」→「3さい」→強化
「パパのお名前は?」→「てつ」→強化
「3.2.1」→「ゼロ」→強化
「どうぞ」→「ありがとう」→強化

などなど。
いくつかは今回のセッションでもやってもらいましたが、まずまず出来そうな感じでした。
あと、課題と休憩の切り替えの悪さに関して、こてつはよく歌を歌ってるんで、指示したときに指示された歌が歌えるように、そして、歌の途中で別の歌を歌うように指示されたときにそれにすぐに従う練習をして下さいと言われました。そういったコントロールが出来始めると、その先に、黙っていないといけない時にも静かに出来るようにするための練習を取り入れやすいということでした。
これも一応先生が見本を見せてくれました。こてつ、ちゃんと先生に言われた歌を歌い始め、途中で指示に従って切りかえることが出来ていました。・・・これを私が出来るのか?というのは自信ないですが。
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ABAを開始して1年が経過しました。2歳3ヶ月から始まったこのコーナーの初期の部分を読み返すと、藁にも縋る思いで吉備国際大学を訪れた時の事を思い出します。空しい気分で毎日同じ事を繰り返していた頃です。当時のこてつから今のこてつは全く想像できませんでしたから、その頃の私はこてつの将来に絶望しかけていたと思います。意味のある言葉は出るんだろうか?言葉をちゃんと理解出来るようになるんだろうか?その前に物には名前があるって事を理解できるのだろうか? 過ぎてしまえばあっという間の1年の間に、こてつはグングン進歩を見せてくれました。これから次の1年で、またどこまでこてつが伸びてくれるのか?想像できないくらいの成長を見せてもらいたいと思いつつ、楽しみでもあり、身の引き締まる思いでもあり、、先生の指導のもと、これからも急がず、焦らず、我が家のペースでやっていこうと思います。



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