+開始〜+  +2歳半〜+  +2歳9ヶ月〜+  +3歳1ヶ月〜+  +3歳4ヶ月〜+  +3歳7ヶ月〜+
+3歳10ヶ月〜+  +4歳1ヶ月〜+  +4歳4ヶ月〜+  +4歳7ヶ月〜+  
+5歳1ヶ月〜+

<3才7ヶ月>

しみじみ色々・・・言語能力の基本は長文エコーとイントラバーバル・・・その土台が強固にしっかりと出来るとその上にこれから建築していくつもりの型にはまっていない応用的な言語能力を築く準備が整う。こてつの土台はまだちっこいからな、もっともっとより広く強固に作り上げていってあげないと、、などという事をあてどなく考えていました。

  ・絵カード命名
とりあえず、お約束の様にやってます。語彙を増やすこと、絵を見て瞬時に命名出来ることを目標に。いつも大体10枚1セットで、10枚が終わると小休憩。(準備とか事前にする時間がないんで、小休憩の間に次の課題の用意してます。自転車操業っぽい)

  ・アナグラム
2文字はすぐに出来た(と思っていた)ので、3文字の練習をしていた。3文字はちょっとてこづってるなぁ・・・等と思いながら。セッションで実は2文字もきちんと出来ていないことを指摘される。(いつものどこから来るのか?の自信満々で「2文字はできます」って先生に言い放って自爆)
  
  ・長文エコー
毎日ちょっとづつやっていきました。こてつも頑張って言おうとしてくれている。1部短縮したり、ごにょごにょ言葉になったりしながらも語尾だけはやたら大きい声ではっきりと(笑)。目安は10文字前後というところ。
  
  ・イントラバーバル&機能語→絵カードチョイス
絵カード命名が終わった後に、その絵カードを使って行っていました。新たなカードを出すのが面倒で。イントラバーバルは長文エコーの課題と混ぜずにはっきり分けて行っていました。まだやっぱり前回のセッションの様子で分けてそれぞれをしっかりやったほうがいいだろうと勝手に判断しまして。しっかりとやっておくといっても、これも1日に4つ5つ程度(汗)

=====セッションの様子=====
今回の出だしは泣かずにスタートだったので珍しく好調でした。しかも部屋に入ったとたん「奥田先生」とか何度も言ってるし(但し、先生のほうを向いて言ってるのではない)。
・まずはアナグラムの課題。私の手作り作品を見て、先生は「あれ?カチッとはまらんね」と言われ、しかも文字カードの大きさがバラバラなのに少し絶句された感じでした。そして「じゃ、お母さん、いつもやってるようにやってください」と言われ、やってみました。まず机を挟んでこてつと向き合い2文字から。ダミー文字カードはなしで。「足」カードを命名させ、文字カードを置かせます。上から順にちゃんと「あ」「し」と置けました。「すごいね〜」と強化をしてこてつの指を掴み「あ」「し」と指と私の声を連動させて読んでおしまい・・・のつもりがダメだしをくらいました。私は「あ」「し」と置けること(構成)が目的と思っていたので、それが出来れば後はおまけだと思っていたのです。先生からこてつの指を掴んでる私の手のプロンプトを外して、自分で指差しをさせること、私が言うのではなくこてつに言わせないといけないと言われました。自分の指と声の1対1の対応がきちんと出来なければ文字の拾い読みが出来ないと。いざ、やらせてみると出来ないこてつ。「あし」って分かってるから「あし」って言ってるけど、指の動きとは全然バラバラなのです。構成のほうが出来れば出来そうなのに・・・なんで?という感じでした。その後私は先生と交代し、先生がそのこてつの出来ていない部分をなんどもなんども繰り返してくれました。『指先のプロンプトは、レコードの針を置くように』だそうです。文字だと伝えるのが難しいので、これも後日療育マンガになる予定です。
結局、こてつがいい感じに近づいたところまで先生が指導して下さり、後は宿題ということで、当面は2文字のみなのです。
・長文エコー。「甘いチョコレートね」「ハンカチふきふきしてよ」っていう感じの文。頑張ってました、こてつ。これは一番伸びてると言ってもらえました。途中「雨が降ってきたね」とういう言葉があり、前回のセッションでは「かさ」とイントラバーバルで答えてしまったこてつ。今回はちゃんとエコーしていました。先生の解説では、子どもに言葉で説明しても分からない場合、何試行かエコーの 練習を連続して行うことが、子どもに今何が求められているのかを伝える方法 になっているとのことでした。ただ、やはりづっと集中して出来ているわけでなく、途中「ボーー」としてしまうのを、トークンのシールを使って先生の口元に注目するように持っていったり、傍で見ていると「ナルホド」と思う技を使ったりして・・・(これも文章だと伝わり辛いのでマンガにするかも??怪しい)
・機能語→絵カード選択。ちょこっとやっていました。(やってたという記憶しかなく、内容はすでに忘れてしまいました。すみません)

私たちが普通、人と話しているときや、何かしている時に別の人が離れたところで言った言葉でも、気になる単語などは耳に入って「え?」って思ったり、外部の音刺激には反応してしまうのもですが、自閉の子はこういった部分が弱いです。こてつはその中でもさらに酷いようで、「ちょっと家庭での指導を気を付けないといかんよー。かなりこてつくんにまず いクセがついてしまってます」と言われています。 こてつの反応を引き出したければ、目の前で、視線を合わせて、そこそこ大きな声で・・・という条件が必要なのです。そうでない言葉はこてつにとってバックミュージックに等しく、聞き流されてしまいます。小さな刺激にも反応できるように。。
こてつが一人で本を眺めているときに先生が「こてつくん」と呼び、絵カードをチラッと見せます。こてつは何事もなかったかのように本の世界に戻ります。先生がもう1度「こてつくん」と呼び、絵カードを見せながら、カードを指でコツコツ叩きます。でも、こてつは本の世界に戻ります。先生がもう1度こてつを呼び、絵カードを指で叩きながら「これなに?」と言います。やっとこてつは「らいおん」と答えます。ここまで強い先行刺激が必要なのです。もしこれが健常の上の子の場合なら、初めのチラッとカードを見せられた時点で答えるか、分からなかったら「今の何〜?」と聞きにくるはずです。人への興味、接近行動の弱さ。このままではこてつは「こてつくん」といちいち注意を向けないと指示の通らない子に育ちますよ。と言われました。
以前、課題時に注意を向けるために名前を何度も呼ばないようにと言われ、そうしてきましたが、今度は遊んでるときや、何かしてる時にふと絵カードなど1枚さりげな〜く出して反応させるように・・・と言われましたので、今後は少しづつ生活の中でそういうことを入れていく予定です。

そして今回の宿題は、課題の絞り込みと手続きの修正で、新しいものはありませんでした。アナグラム2文字に集中するのはいいのですが、拾い読みのところが難しそう。
最近、ずっと前から先生に音声模倣(長文エコー)の大切さを言われていたのが 、すごい実感するようになりました。長文エコーもしっかりやっていこうと思 っています。



<3歳8ヶ月>

時間の流れが速すぎます(滝汗)
家で行っている課題は今月は先月と変わりなく、出来具合もそれ程変わりなくといった月でした。
強いてあげればアナグラムが少しだけ上手くなったか?(と私が思ってるだけ・・・)
あと、私が勝手に色々やらせていました。良かれと思ってね。少しでも伸ばす為には色々な角度からせめないと・・・とか思って。
でも、実際不十分なものを色々させるよりも(誤学習のおそれもあるし)、今のこてつにぴったりの課題(与えられているもの)をきちんとやっておくことの方が結果的にいいんだと思います。・・・思いますが母は日々何かいいものは?というアンテナを張り巡らせ、手を出してしまう衝動を抑えるのは容易ではないわけです。

*−*−*セッションの様子*−*−*
こてつのK式の結果(1月にしたもの)を見て、今後の展望を色々話しました。
この1年はセラピーを始めたばかりなので、堰を切ったように伸びています。特 に、言語の伸びが自然発達ではありえない伸びだと言われました。実際に、1 年前は動作模倣もできなかったわけですから、すごい伸びなのは間違いありませ ん。でも、2年目については、もちろん間違いなく伸びますが、1年目と同じ ような急勾配・急角度で変化するようなものではないという感じでした。だけど、年長くらいに5W1Hの課題導入までいけば、とてもすごいことだと言われました。

まずはアナグラム課題のチェック・・・
2文字:一応怪しいながらも出来ていました。・・・ところが・・・、先生が絵カードを上下逆にして入れるとこてつも文字カードを上下逆に置きました。さらに、先生が絵カードを横向けに直すと、こてつも文字カードを横向けに直し始めました。なんとビジュアル的な。。その点は早速先生が崩しにかかっていました。こてつも何試行か繰り返すと、カードの角度に左右されずに、 文字カードを正しい向きで置けるようになりました。
3文字:やはり、指差しのタイミングが怪しい。何度もプロンプトされていました。しかも、今日は集中力が無く、「おなか」の絵カードをみて「おへそ〜おへそ〜」と自分の世界に浸りきって歌っていました。「お」カードを入れた後「へ・・へ・・」と探し、無いもんだから、また自分の世界に逃避。
2文字と3文字のアナグラム課題を今後も丁寧に続けるように指示が出ました。

その後、何か行き詰まっていることは?と言われ、鉛筆で線を引いたりがなかなか出来ないということを相談しました。実際にやっているプリントと書いた後のプリントを見てもらい、ダメ出しをくらいました。こてつ、直線でもきちんとスタートから始まらないし、終点でピタっと終わらずしゃーしゃーと流れるような書き方をしています。しかも大幅にずれます。ようはきちんと見ていないし、適当になっています。
先生からの注意は
・縦書きから開始すること、線は短めで
・もう少し隣(の線)との幅をあけること(隣に書くとき、自分の書いたずれた線が余計な刺激になる)
・開始と終点を示すだけでなく、こてつが引くべき線を予め蛍光ペン等で書いておいてあげ、なぞり書きの課題とする
・沢山やらせばいいというものではない。少しの量でもプロンプトをきちんとすること
でした。
今回はあまりこてつの課題は出来ませんでしたが、教育ママゴンになっている私に、先生はやんわりと机の課題(特に正解・不正解のあるもの)は丁寧に教えないと後々困る事が出るかもしれない事と、あまり私が色々欲張ってする必要は無い事、それよりも手指を使った作業を今はしっかりしておくこととの注意を受けました。



<3歳9ヶ月>

デスクのいわゆるお勉強的?課題は少なめにして(とりあえずアナグラムはやって・・・程度)、ハサミを使うこと、シール貼り(市販のワークブック・ワークに描いてある人に食べ物のシールを貼っていくとか、指先だけでなく認知的要素も入ると思います)、洗濯バサミを留めたり、線引きの課題など、作業系を中心にした1ヵ月でした。
私は本当にいいかげんな人間なので、、、ABAで大事なのは1つ1つの課題に対して達成の基準を設けてその基準を一定期間継続してクリアできたなら、その課題は復習課題として、毎日ではなく1週間に1回→2週間に1回→1ヵ月に1回→3ヵ月に1回と、フェードアウトしながらそれでも基準をクリアしつづけた場合、卒業となるということでした。しかし復習課題をろくにしていなくて、今回のセッションで注意を受けることとなりました。

+−+−+−セッションの様子+−+−+−

まずは線引き(なぞり書き)の課題がどれだけ出来るようになったか確認しました。
前回のセッションでやったと同じ(そして家で練習しつづけた)10センチほどの縦線のなぞり書きです。
こてつをプロンプトした先生の言葉は
「あ〜、まだぜんぜんダメやん、手元も見てないし、変な力入ってるし〜」でした。
これは玉砕するとは思っていました。この1ヵ月で上達した!という思いがさすがの私にも全然ありませんでしたから。
そして先生がじっくり時間をかけて、何度も線引き(なぞり書き)をさせていました。私に代わってからは書くスピード(ゆっくり)、紙の位置(こてつの右手側やや前方の位置に)も注意され、現在6Bの公文の三角鉛筆でやらせていたのを水性のサインペンに変更し、取り組みました。先生と変わった直後から数回は、こてつに変に力が入ってなく、なんてプロンプトしやすいんだ!と思いましたが、私が続けているうちにまた、やりにくくなっていきました(汗)。紙の位置を注意されたときは正直私の仕事って何だった?って情けなくもなりました。
そういった感じでこの線引き(なぞり書き)は引き続き、かなり気を付けた上での宿題となりました。

その後少ない時間で、エコーとイントラバーバルをチェックされました。
エコーはそれなりに続けていたけど、イントラバーバルはあまり家庭の課題でやってませんでした。イントラバーバルもエコーで返すこてつ・・・。またまたみごとに玉砕です。大事だってことは頭で分かっているのですが、日々の課題から外れていました。またやり直しです。出来たと思ってもそこで終わりにせず、復習課題として継続する。。やはりまじめに日々の記録をつけていないとダメですね。

やはり人に対する接近行動の弱さ、アイコンタクトの弱さを今回も指摘されました。セッション中も私や奥田先生に色々と言葉で要求をするのですが(2語文程度ね)、「ママ、ぶらぶらして」「椅子にあがる」「はいチーズして」「奥田先生やって」など・・頼む相手をほとんど見ないんですよね。自分の手元やあさっての方向を見ながら言ってる感じで。
このことに関して、今までは言葉で要求させるという目的があったので言葉での要求(マンド)に答えてきましたが、これからは言葉だけではなく、できるだけアイコンタクトも一緒に 付いてきたときに強化するように。本当はアイコンタクトはもっと初期に形成されていないといけなかった のですが、こてつくんの場合は、日常生活であまり意識せずにきたので はないかと言われました。
そしてアイコンタクトなしで要求をしてきた場合は、すぐに強化せずに軽いプロンプトを試してみながら、 なるべく目を合わせることを心がけるようにと。
3歳7ヶ月でも書きましたが、また日常生活の中で手品師になるようにと言われました(「ポケットとかに色々仕込んでおいて!」と)。こてつと目が合った瞬間に意外な事をするように(しかも一瞬だけ)、顔を合わすと楽しいとこてつが思えるように。そして、めずらしいモノやコトに 対して、注意を向けられることを目標に。3歳7ヶ月に書いた後は暫くやってみたもののいつのまにかやまってしていましたから。今回は本当にちゃんとせねば、、と思っています。

今回の宿題は
・線引き(なぞり書き)
・イントラバーバル
・長文エコー
・アイコンタクトの頻度を高める
のようです。

こてつも保育園の年少さんになってしまいました。もう背中に就学までのタイムリミットを刻む時計の音が聞こえてきそうな気がします。
そういった親心を知ってか知らずか
「これから年少さんという意味では、かなり色んなことができるようになってきた。 ひらがなの読み書きだって、別に小学校に入ってからでも構わない。就学相談まで、 まだ2年半以上あるから、焦らずに今まで通りピンポイント療育をやっていきま しょう!」
と最後に先生が言われました。


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