+開始〜+  +2歳半〜+  +2歳9ヶ月〜+ +3歳1ヶ月〜+ +3歳4ヶ月〜+  +3歳7ヶ月〜+
+3歳10ヶ月〜+  +4歳1ヶ月〜+  +4歳4ヶ月〜+

ABA
  <2歳3ヶ月〜>

  
・動作模倣「真似して」
    
普通の子供は真似をすることで色々なことを学んでいきますが、自閉くんは人に注意を払い、真似をするという事が苦手なので、人の真似をすることを教えます。
頭を触るから開始し、おなか、手をパチパチと進めてきました。頭を触るのに約10日かかりました。
おなかを触るに約一週間。
この2つが獲得されると、ランダムに指示を出して両方が獲得されている事を確認します。
獲得に要する時間は徐々に少なくなってきました。

  
  
・マッチング「一緒にして」

今後学習を進めるため、基本的な身につけておく必要のあるスキルです。
複数の物の中から類似性を見つけたりします。
まずは実物×実物で、コップから始めました。(ろんろんさんの漫画を参考にして開始)これはこてつはすぐに理解し、ペン、スプーン、フォーク、積み木、ビー玉とどんどん増やしていきました。
実物×実物を2週間くらいして、今度は写真×写真をしたところこれもスムーズに理解。
さらに一週間後写真×実物を導入しました。


  ・音声模倣「真似して」

こてつはこの頃、宇宙語をよくしゃべってました。
そのしゃべってる中で、母音、子音それぞれ単音で真似させました。
うまく出来ると一回一回「高い高い」のご褒美!
これで、さ行、ら行が言えないことが分かりました。
大好きな抱っこの前には、音声模倣で「抱っこ」(「がっこ」になってる)と言わせて抱っこするようにしました。
この頃、言葉の出ないこてつを心配した姑が「あ・い・う・え・お」と毎日何回も言い続け、こてつは何時でもどこでも「あいうえお」とオートリバースのラジカセのように言い始めました。2歳3ヶ月の終わりのことです。


2歳3ヶ月の終わり、現在お世話になっている奥田先生の所で1回目のセッション。
そこで
・お母さんは頑張りすぎない
(やりすぎで、潰れる子供さん、親御さんがいるそうです。あと、下手な教え方をしてしまうと後の修正に時間がかかるそうです)
・記録を取る
(その記録を見て、奥田先生にまたアドバイスをもらう)
・言葉はまだ教え込まなくていい
(「あいう〜」の様に独り言を言い出し、言葉を教える時に邪魔になる
と、言われました。

お菓子の課題を出されました
お菓子を見たら、お皿をセラピストに渡す。飲み物をセラピストが見せたときはコップを渡す。


 <2歳4ヶ〜>

  
・お菓子の課題

喜んでやってます!
これは、お菓子を見て、そのままお菓子に手を出す(動物的、直線的)のではなく、お皿を人に渡すというワンクッションを持たせます。
それによって、物を人に渡すときは押し付けるのではなく、手のひらを上にした相手の手に渡す。自分が何か受け取るときには奪い取るのではなく、手のひらを上に
して受け取るというわれわれにとっては、何気ないやり取りの基本をを、お菓子の受け渡しを通して学ばせます。こういうやりとりはコミュニケーション行動の形成のための第一歩ということです。

  
 ・動作模倣
 
レパートリーが増えてきました。
バンザイ・バイバイ・鼻を触る・ほっぺを触る・手をゴシゴシする・両手を横に広げる…
道具を使った模倣……コップで飲む真似・2つの積み木を並べたり、積んだり

   
・マッチング
  
写真×写真で、今までは全く同じ画像でマッチングしてましたが、今度は少し違うもの(コップでも色や形が違う、電話でも卓上と携帯をマッチングさせる)


2歳4ヶ月半、2回目のセッション
マッチングと、動作模倣のバリエーションを増やすよう指示が出る。マッチングにイラストも入れるように言われる。

シール貼りの課題が出る。  

   ・シール貼り

紙にペンで印を付け、そこに丸いシールを貼ります。
先生と数回した事で、こてつは要領が分かったようですが、不器用で思い通りにシールがはれず、失敗すると機嫌が悪くなっていました。これも、こてつにとっては人とのやりとりの確立をする為に導入されたのでしょう・・・と思ってます。


    ・聞き手行動 

先生に「動作模倣で身につけたことを口頭指示だけでやってみて」と言われてました。 
私の指示(しかも静かな環境)なら、けっこう上手くできました。出来ないときは私がやって見せて(プロンプト)真似をさせます。
マッチングで、名詞もかなり身に付いてきたようなので、ま、これは相談せず、勝手に「○○頂戴」とかって、カードや実物で日常生活の中で
やり取りをして遊んでいました。


  <2歳5ヶ月〜>

   ・マッチング
こてつの好みでついつい食べ物系のマッチングをよくしてます。
   
   ・動作模倣
想像性の乏しい私のレパートリーが思いつかず、どうしようかと思って先生に相談しました。(その答えは下の三回目セッションに)

   ・シール貼り
上手になってきました。先生のところに行った時、前回より少し上手にシール貼り出来ました。(「家でがんばってたんやね」と誉めてもらえました)

*2歳5ヶ月半、三回目のセッション

マッチングに関して、私が今まで机の上にカードを並べ、それに対応する別のカードを「○○一緒にして」って言いながら渡す方法を取っていたのを、視覚だけでマッチングしていたら「○○」は不要な刺激になって、こてつの中でムシするようになり、続けると今後私の言葉を聞かなくなるかも。また、「○○」と聞いてそれで出来てるんだったら、例えば一緒にしてと渡されたカードが何か分からなくても「○○」と言うヒントがあって机の上のカードが分かっていれば、視覚だけではマッチングできないものが、音声が入ることで出来てしまう。
だから、視覚×視覚のマッチングでは最小限の言葉で「ん」って指差したり、見せたりするだけでもいい。聴覚×視覚のマッチングで、カードを並べておいて「○○」と言って言葉刺激だけで答えを選ばせるようにしなさい。
との指導を受けました。

動作模倣に関して、自分にレパートリーが少なく、新しい模倣を思いつかない…と言ったところ、「レパートリーをこれ以上増やす必要は無い。一つ一つ教えれば誰だって出来るのだから。今大事なのは、反応スピードを上げること。1秒以内位で反応出来るものが4つか5つあればいい。それは例えば熱出ててしんどくて寝てる時でも反応してしまう位、強力に身に付けておく。そしてそれを何度も繰り返し繰り返しした頃にポッと違うものを入れる。その時に「あれ?違うぞ?」って自分で考えてよく見て真似してやってみる(般化)ができればいい」と言う感じのことを言ってました。レパートリーを増やす必要無いと言う言葉に肩の荷が降り…。今、1秒以内に体が勝手に動いてるのは「頭」だけだから、他に4つか5つかぁ。。。

*こてつが気に入ったおもちゃ(自動車がつながってるの)で遊んでる時に先生が、「ブブー」とその自動車を動かし隠してしまいました。当然こてつはその隠された辺りを見ながらワーワー言って怒る。先生の顔なんて見るわけ無い。「こてつくん」先生が言って先生は自分の頭を触ってる。こてつはチラッと見るがやっぱり隠された辺りを見ながらワーワー言う。先生がこてつの手を取ってこてつの頭を触らせる。「すごいっ」といいながら自動車のおもちゃを出す。3.4回繰り返すことでこてつにルールがわかり、自動車を隠されたら先生を見て頭を触ってるのを見ると自分も頭を触る。これがさらに3回位すると、こてつはおもちゃを隠されたら先生を見もせず頭を触っておもちゃを出してもらう。さらに2.3回後先生は手を頭からほっぺに変える。見てないこてつは頭を触る・・・・のにおもちゃが出てこないから「あれ?」って先生を見る。先生はほっぺを触ってる。頭に置いたこてつの手がじりじり下がってほっぺまで来る。「えらいっ」先生がおもちゃを出す。・・・・・・これが般化と言う事。
また違う場面で、(おやつを食べているとき)先生がおやつを隠す。当然こてつは怒る。先生は前回同様「こてつくん」と呼んで頭を触っている。こてつはちらっと見るがやっぱりおやつがほしくてさっきのおもちゃの時の最初のようにおやつの隠された辺りを見てワーワー言ってる。
先生曰く、「これが自閉症児の特徴というか、頭を触る真似をしたら貰えると言うのがおもちゃでは獲得されたけど、それで完結してしまって、おやつでも同じことというのが分からない」だそうで、改めて、あ〜なるほどなと思わされました。

新しい課題が出ました。殴り書き+目的を持って描く
殴り書きを6したら4位、目的を持って描くこと。それは、描くと言うのに必要な筋力をつける事は日々続けないと効果が現れにくい(はい、それはPTの私、日々仕事で実感しております)。目的を持ったことばかりさせるとこてつが嫌になって描かなくなるかも知れない。ということで・・・
シールの課題で貼ったシールの周りをグルグル〜っと描きます。キレイじゃなくても、とにかくシールの周りをグルグルすると言うのが分かればいいそうで、遠くにシールがあるとき手を伸ばして描きに行けれれば合格!今のこてつの段階ではそれ以上キレイにったって無理なはなしと言うわけで。

         

+HOME +