+開始〜+  +2歳半〜+  +2歳9ヶ月〜+  +3歳1ヶ月〜+  +3歳4ヶ月〜+  +3歳7ヶ月〜+
+3歳10ヶ月〜+  +4歳1ヶ月〜+  +4歳4ヶ月〜+  +4歳7ヶ月〜+  
+5歳1ヶ月〜+

<3才10ヶ月>

前回の宿題の「丁寧に、線引き(なぞり書き)」の課題は途中でリタイアしました。
私では手に負えなくなりました。具体的にいいますと烈しい拒否です。ごまかしは効かないくらいの。
奥田先生に相談すると、なぞり書きの課題をやらないように言われました。
で、アナグラム、長文エコー、イントラバーバル、機能語→絵カード選択なんかを細々とやったり、ちょっと体動かす系にも時間を割ったり、そんな感じでした。三輪車を室内ではそこそこ上手く乗るようになりましたし、でんぐり返しもほんの少しの介助(お尻をちょんと突いてあげる)で出来るようになりました。
あと、地道なアナグラムの成果か、2〜3文字の単語なら読めるようになりました。以前のように始めの文字だけ見て後は適当に言うということがなくなり、最後まで指で押さえながらゆ〜〜〜っくり読んでます。

*****セッションの様子*****


こてつは奥田先生のことは何故か呼び捨てで(汗)、何度も「おくだ!」と言ってました。
まずは以前からの悩み、数字のカウントが上手く出来ないということを伝えていたので、それから見ることになりました。
「じゃ、いつもの様にやって」
といわれ、デモンストレーション。上の子が卒園時に持って帰った、数字セット?みたいなカードを使って3まで数えさせる。
これに関しては
「全然ダメ」とのコメントでした。
まず、カウントさせるカードが絵カードで(家が一軒とか犬が2匹とか)そんなの使ってたら誤学習してしまう。絵が全部同じならいいが、バラバラだと家が見えたら1、犬が見えたら2とか覚えてしまうからダメとのこと。
公文のドットのカードを使って行った時は、5までは覚えてしまってこんどランダムにドットシールをはったカードを見せると分からなくなった。。という話をすると、
「う〜ん、それなら40点」などと言われました。ひ〜ん。
結局、カウントがきちんとできる為には、数唱がきちんとできないといけないと言われました。数唱がしっかり出来ていないと少ない数ならカウントできても数字が大きくなってくるとあやふやになってきてしまう。ということで、
「20までの数唱をやってみて」といきなり言われました。
「それは出来るはずです」などとまた根拠のない自信で返事をして、結果出来ず。。独り言では数唱ばっちりなんですが。独り言ではダメで、数唱するように求めたときに、すらすら言えなければ数唱が出来ているとはいえないとのことでした。
そこで、まずは10までを完璧にしましょうということで、先生と交代しました 。
「1.2.3.4〜・・・・10、はい、言って」とまずは、先生が音声でモデルを示してこてつに言い、それに対しこてつは
「1,2,3〜!」と3で終了したり、5や6あたりで勝手に終了させていました。
次に、先生が紙に1から10までを数字で書き、それをリズムを取るようにポインティングしながら音声のモデル提示を行い、こてつに「はい、言って」と言わせました。するとこてつは紙をトントンと指先で叩くもののやはり10以下で勝手に終わらせます。
次にこてつが「1、2、3,4〜!」と指を止めたときに、先生がその指を軽く触りさらにトントンとリズムをつけて机を叩かせることを繰り返しました。すると、こてつもそれに合わせて「・・5,6,7,8,9,10〜」と続きから10まで言えました。
その繰り返しをしばらくしながら、プロンプトのフェイディング、指先のプロンプトを外し、10まで書いた紙を1回折ってうっすらとしか見えない状態にし、次は全く数字が見えない状態にし、最後は紙なし。最終的には2、3回の遅延プロンプトでO.Kになりました。そしてその後、私に代わってやってみても、できるようになっていました。
宿題として、遅延プロンプトも必要ないように、「10まで数えて」と言えば最後までスラスラ言うように。ただし、10までを獲得後、長く続けると20までにするのがまた困難(10でやめようとする)になるかもしれないので、10までが9割の成功率で5日続いたら20までの数にすること、ということでした。ポイントは、手や体でリズムをとる動作をしながら数唱をさせることだと、先生 に言われました。
言語の獲得には個人個人で課題の順番は違ってくるが、「かず」に関しては、きちんと順番にやっていかないと後で伸び悩み、後悔する結果になると言われました。そして、市販の教材は自閉症児には不適当なものが多いからと釘を刺されました。

ここまでにかなり時間をとり、次に行ったのは道具を使っての模倣。
動作模倣はそこそこ出来ているので、これも出来るだろうとか思っていたのですが・・・なんのなんの。
100均でタンバリン、太鼓、マラカスを2つづつ買い、机の上にそれらを置き、先生が太鼓を叩いたり、マラカスを振ったりするのを真似するはずだったのですが、しませんでした、こてつ。すぐに自分勝手に楽器を叩こうとしています。と言う前に先生の真似をしようというそぶりさえ感じられませんでした。
そこで、先生が獲得済みの動作模倣のモデル(頭を触ったり、イーの口したり)を行い、こてつがそれを真似し、3つくらい動作模倣を連続行った後、楽器を持つとつられて?同じ楽器を持ち真似していました。が、いきなり楽器だと、まだ模倣はしないという状態でした。
これに関しては、次回には出来るようになっているだろうということで、宿題に なりました。
これが上手に出来るようになると園や学校での集団行動への適応度合いも違ってくるとのことでした。


<3歳11ヶ月>

宿題の数唱と模倣をやってました。模倣はタンバリン・太鼓・マラカス以外にも、動作模倣の連続や積み木の模倣(私が予め積み木で作った形を見本にして、こてつが真似して作る・積み木は5つまで模倣できるようになりました)なんかもやっていました。あと、私が紙に○やーを描いたのを模倣させたり、そんな調子で、言葉の方はちょっとおろそかになってしまっていた月です。色々出来ない私。。
室内三輪車が上手になったので、屋外自転車にも休日天気のいい日はチャレンジしました。乗ること自体を拒否の状態から、何とかのってペダルを一回転くらい回すようにはなりました。普通に補助輪付き自転車を乗るようになるのは遥か彼方の気がします。

+−+−+ セッションの内容(90分) +−+−+

まずは数唱がどれだけできるようになったかチェック。
「はい、お母さんやってみて」
で、いつもの様に数唱をさせる。1.2.〜と数え、7.8あたりで聞き取れないほどの早口になる。で、「7」とか私が言うと、その続きから言い始めるが、またしだいに加速していって聞き取れなくなる。こんな調子。
勿論ダメだしです。
数唱はちょっとお休みして、こっちの方法やって、、と言われたのが太鼓叩きでした。
以下先生のデモ
先生「3かい」
こてつ「3かい」(エコーする)
先生が太鼓を「1.2.3、出来た!」と言いながら3回叩く。
先生「3かい」
こてつ「3かい」(エコーする)
先生がこてつに太鼓のバチを渡す。
こてつが「1.2.3」と、数字の音声と太鼓を叩く動作が同期した場合は強化 。
実際は、こてつの言う「1.2.3」と手の動きがバラバラだったり、「・・4.5」と3で止まらなかったり。
一試行づつモデルを提示し、1〜5までの数で行いました。
注意として「4」は「よん」と言うように「7」は「なな」と言うようにと言われました。というか、これは前回言われていましたが、私がいいかげんにしていたので再び注意が来たということです。
こてつは「4」を「し」と言っていたので、先生の「いち、に、さん、よん」に対し、「いち、に、さん、し、よん」などになってしまっていました。
なぜ、「よん」「なな」なのかは、もう少し大きくなってお金を扱うとき、「14円」は「じゅうしえん」とは言わず「じゅうよえん」と言いますし「17円」は「じゅうしちえん」と言わず「じゅうななえん」と言うから、初期的な混乱を避けるためだそうです。もちろん、将来的にど ちらも使えた方がいいと言われましたが、いまは「よん」「なな」でいきま しょうとのことでした。
まずはお母さんがしっかりこの言い方に慣れてくださいと言われました。ふーーー。
先生とのデモを暫くして、私に代わりました。
状態としては、なんとなく分かりかけたかな?というレベルです。全く出来ないわけでなく、出来るときと出来ないときがある。でも「1」に関してはどうしても「1」で止まれず、「・・2.3」とやりたがっていました。
宿題は5まででいいから、言葉と、手の動きをピタッと揃えさせて正しくカウントさせるということでした。

強化はトークンそしてお菓子を使っています。
先生「クッキーいる人〜」
こてつ「はーい」
先生「クッキーいらない人〜」
こてつ「クッキーいるーー」
少し前までは何でも「はーい」だったのですが、よく言葉を聞くようになっています。でもまた別の課題後
先生「クッキーいる人〜」
こてつ「はーい」
先生「チョコいる人〜」
こてつ「はーい」
で、先生がチョコの蓋を開けると慌てて、蓋を閉めに行くこてつでした。(お菓子は1つしかもらえず、こてつはチョコよりクッキーのほうが欲しかった)
聞き取りもできだしたとはいえ、まだ甘いこてつ。

模倣に関しては最近上手になった(と私が思っている)積み木の模倣を見てもらいました。積み木5つバージョンです。
先生が実際何度か作ってみてこてつに模倣させました。
一施行ごとに強化、机からの開放しながらです。
結果としては、かなりの出来だと誉められました。
見て、手元で同じ物を作るという力がかなりついているとのことでした。
模倣は、大事なので、これに限らず遊びの中にもどんどん取り入れていくように言われました。
例えば、ぽぽちゃん人形みたいなのを2体使って髪をとかせたり、ご飯をあげたり、着替えさせたり、そんなことも模倣させればいいと。
模倣ついでに、鉛筆書きも見ていただきましたが、線や丸を模倣させるのはまだこてつには早いから、するなら縦方向直線のぐじゃぐじゃ描きや横方向のぐじゃぐじゃ描き、○○のぐじゃぐじゃ描き、点々そんなことを真似させればいいとのことでした。
あと、鉛筆の持ち方が手の甲が上になる握り方で描こうとするので、これだけは止めさせるように言われました。きちんと持てなくてもいいから(握ってもいいから)手の甲が下になる握り方でとの注意。こてつは食事のとき未だスプーン&フォーク&手づかみですが、このスプーンやフォークも実は思いっきり手の甲が上向いてます。これは矯正するように言われ、発達段階でいうと1歳以下だそうです。

ですので、今回の宿題は
・5までの数唱と太鼓叩き動作、 数のカウント、声と手の動きを合わせる。がメインで、あと模倣も続けるといった感じでした。
この夏は、上の子と一緒によさこいに出るため、踊りの練習であまりこてつの訓練は出来ないので(普段から大した時間はしていませんが、さらに)デスク課題がなくて少しホッ。


<4歳>

とうとう4歳になってしまいました。光陰矢の如しです。ホント。
自転車はジャンジャンペダルを踏んで進むようになりました。ただ、ブレーキがまだできません。ですからリスクは上がったというところでしょうか。
反抗期か?と思われる行動も始まり、「嫌」と拒否することも多くなりました。
マンドに関してはよく言葉が出ます。「パパの横で寝るが」「リモコンピッてするが」「リンリン(自転車のこと)乗ってハーベスト(お店の名前です)行くが」「ママがズボンはかせて」などなど・・・・
課題ですが、「数唱と太鼓叩き」これは今一つ進まず、だんだんこてつも拒否を示しだし、机に太鼓を用意すると机には座らなくなってしまいました。ですので獲得しないまま次セッションに突入です。

*−*−*−* セッションの様子(90分) *−*−*−*

数の課題に関しては、現状(嫌がっていて太鼓を机に置くと座らない、まだ獲得できていない)を伝えると、こてつの年齢からして急いで行わないといけない課題でもないので、少し離れましょうとのことでした。
あと、最近の様子や私の思い〜〜マンドは多いがタクトが少ないこと。これだけ(マンドに関しては)言葉が出てきたのに、「ママ、見て見て〜」という言葉は聞いたことがない事〜〜を相談したときに、「ではタクト(報告)が出きるようにしましょう」と急遽その日の課題が決まりました。それに、今回は90分セッションでしたので。
まずは準備、好きなおもちゃ(名前の言えるもの)を4つ用意しました。(本当は6つ位でやった方がいいとのことです)
・積み木 ・ボール ・しまじろう ・てんせいが(刀です)をキッチンに持って行き(リビングとはカウンターで仕切られています、セッションは通常このリビングで行っています)、先生とこてつがキッチンに行って4つのうち1つのおもちゃで遊びます。
私はリビングで座っていて、先生と遊んだこてつが何の遊びをしたのか報告に来てくれるのを待っています。
キッチンとリビングに分かれたのは、それで直接姿が見えなくなるためです。ワンルームなので隣の部屋とかが無い我が家。。
〜実際〜
はじめは先生と1、2分ほど遊んだこてつが
「ママのところに言ってきて」と先生に言われ、私のところに来ますが、来てどうすればいいのか分からず、クネクネ私に触ったり、抱っこしてとか言ったりしてます。
私「何して遊んだの?」
こ「しーーーーん」
先「ボー・・・」影武者のようにこてつの後ろについて
こ「しーーーん」
先生「ボール」(かなり小声で)
こ「ボール」
強化!!
徐々に進歩すると、影武者先生に「積み木」などプロンプトしてもらうと「積み木で遊んだ」と言うようになりました。
私の「何して遊んだ?」に、先生のプロンプトなしで答えることが出来たのは8試行目当たりでした。
次に私と先生が代わって、私と遊んだこてつが先生に報告に行くというのをしました。
遊ぶ順番は予め決めてあるので、先生はこてつが何の遊びをしたのかは知っています。
私「じゃぁ、先生に何で遊んだか言うてきて」
最初からしばらくは、先生の前に移動することもできず、私と先生の両方のプロ ンプトがないと、前に向かうこともできませんでした。
こ「しーーん」
先「何して遊んだの?」
こ「し〜〜ん」
先「しまじ・・・」(小声で)
こ「しまじろうした」
先「そう、何して遊んだの?」
こ「しまじろうした」
先「そうかーー、しまじろうしたかー」と強化に入ります。
ここでの注意として、プロンプトでエコーなりで答えを言えたとしてもそれで終わらず、もう1度「質問」→「答え」をさせるということでした。
それを繰り返すことで、プロンプトなしで、最後は答えることができるようになりました。
ちなみに私から離れたがらなかったこてつが、この先生のくすぐり強化をえらく気に入って、「先生のところに行っておいで」と言うと、ポーンと豆鉄砲のように走り出すほどになっていました。しかも強化の催促までしてます。。

この課題は普段私一人ではできないので、課題としてきちんとするのはセッションの時のみ、後は日常生活の中で、例えば姑とどこかから帰ってきた時に「おばあちゃんとどこ行った?」とか、聞いてあげるといいとの事でした。ただしここにも注意があり、「どこ?だれと?何した?」は盛り沢山に聞かない。1つだけの質問にすることだそうです。
タクトや質問-応答では、現在、ほんのちょっと前、少し前、だいぶ前、これからという順で難易度があがるそうですが、今行っているのはほんのちょっと前の報告なので、日常生活であまり難しいことは聞かないようにとも注意がありました。
例えば、同じ自閉症圏でもアスペの子などはこのようなこともきちんと教えなくても獲得していくものですが、こてつなどは教えないといけないし、下手に教えると修正が大変になるそうです。難儀だね、こてつ。
あと、プロンプトが現状では音声のみしか使えないですが、ここで文字が使えると、もっと認知系のコミュニケーション課題がいろいろ出来 るようになるという話でした。
例えば「何してたの?」の質問と同時に「つみきであそんだ」などと書いた紙を見せ、隠すわけです。読めれば答えられるわけです。文字プロンプトが使えるようになると、質問後に文字プロンプトカードをちらっ と見せるだけで、答えられるようになり、最終的にプロンプトを無くすことも できるそうです。
文字が読めると、今後予定している課題の幅が拡がるので、1年後くらいには3語文くらいは拾い読みでなく、これくらいのスピードで読めるといいですね・・・と言って実際先生が読んだスピードが、現在のねぇちゃんがはじめて読む本(3語文ではなく長いですが)を音読しているスピードなみだったので少しクラクラ(´。`)フー。

今回はこのような感じでした。
宿題はひらがな読みの強化です。


今回、こてつの表情やアイコンタクトの感じ、発語など総合的な面から、奥田 先生に「健常っぽくなってきたねぇ〜」と言われました。
すごく嬉しい言葉でした。
また、手帳の話をしたときに(こてつは取得していません)、「もっと早く取 っておけばよかったのに・・・今から申請すれば軽度になってしまうかも」とも言われま した。
センターでは中度の障害と言われ、先生からは重度〜中度といわれ、ずっとそのつもりでいました。
ですので今回、先生の言葉を聞いて「あ〜、今まで続けてきて良かったな・・ 」って思えました。といっても大したことは全然してきていないのですが。。テキトー主 義なので。


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