受診前 * 2歳半まで * 3才まで* 4歳


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こてつは、平成12年の夏に我が家の第二子として産まれました。
今思うと、私が妊娠中にインフルエンザにかかったり、出産後、初期嘔吐でNICUに入ったり、生後1ヶ月半で髄膜炎にかかったり、スタートは色々ありました。
それらは直接は、現在の自閉症に関係がなくても、何らかの形で影響はあったのではと思います。
事実、0〜1歳で無菌性髄膜炎にかかった子供の4割は脳萎縮が見られたり、知能指数が低くなったり、、軽い運動障害・知的障害は76%見られるそうです。
まぁ、そんな事は露も知らず、その後のこてつはよく食べよく眠り、手も掛からずスクスクぷくぷくと育ちました。

1歳10ヶ月の健診を受けた時に別室に呼ばれ、要経過観察に○を入れられた時に 初めて
「これって何?」
と、今まで堕落していた細胞の1つ1つが沸き立つような感覚を覚えました。
どうやら「男の子は言葉が遅い」と言う世間の言葉を自分に都合よく解釈し、 のんびり構えすぎていたようです。
もしかして、正常な発育してない?
色々な質問に答えていくうちに「これってまずい?やばい?」 そんな言葉ばかりが頭の中をグルグルと回っていました。
結局「2歳半まで様子を見ましょう。2歳半にまた来て下さい」と言われ、 健診会場を後にしました。

それからの私は、ネット三昧。
まずは「言葉の遅れ」で検索。
片っ端から目を通していくと、徐々に 浮き上がってきたこてつと同じ症状を示す障害。自閉症。
調べれば調べるほど疑いは確信に変わっていきました。
指差しをしない。聞こえているはずなのに名前を呼んでも知らんぷりをしている。 くるくる回るものが好きで、何でも回すし、換気扇も大好き。 自分自身も横目使いでくるくる回ってる。物を見るときは色んな角度から観察している。 アニメよりも天気予報が好き。そしてクレーン。

自閉症は100人いれば100通りと言うほど、症状は様々らしいですが、 こてつが将来どうなるのか。知りたくて知りたくて、沢山の 個人のHPを見ては、その子の成長記録とこてつを重ねていました。
それまでの私は、子供は二人でもういい。 二人が大学を出るまでは、家のローンもあるし共働きだけど、 平凡で幸せな人生になるんだろうな、って思っていました。
こてつの障害に気づいた時から、その漠然とした将来設計は崩壊し、 何のイメージも浮かばない未知の将来に取って代わってしまいました。

自閉症ではないですが、その周辺の障害児の親の会の地元のHPがあったので、 とりあえず何処の病院に行けばいいのか?と言うことをそこの HPの掲示板に書き込みしました。
その日の内にレスがつき、「福祉センターの○○先生の診察を早急に受けて下さい」 と言う事でした。
私は、電話をかけ、予約を取りました。

その頃のこてつ

名前を呼んでも振り向かない
言葉は「まんま」をたまに言う程度
「あー」「いっあー」など意味なく言う
私が指をさしてもその先を見ない
指差しは絵本の食べ物の絵のみ
とにかく廊下やリビングの隅っこを、端から端まで走っている。 しかも顔は正面向きで目だけ壁側向いて
簡単な指示、例えば「パパにあげて」も理解不能
テレビ・ビデオで歌や踊りがあっても、リズムに乗らない、真似しない。
バイバイはめったにしない
自分の思いが通らないと、泣きながら部屋の外又は隅に走っていく




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