+開始〜+  +2歳半〜+  +2歳9ヶ月〜+  +3歳1ヶ月〜+  +3歳4ヶ月〜+  +3歳7ヶ月〜+
+3歳10ヶ月〜+  +4歳1ヶ月〜+  +4歳4ヶ月〜+  +4歳7ヶ月〜+  +5歳1ヶ月〜+  +6歳1ヶ月〜+



*−* 8歳1ヶ月 *ー*

お誕生日には恒例の「こてつくん、いくつ?」→「8歳」を教え込み、誕生日も教え込みました。
そして一学期もあっという間に終わりました。学校の方では、目標としていたカタカナ全部覚える、と、読める漢字を増やす、は達成できました。書きの方はまだ筆順が怪しい字がひらがなにもぽつぽつあったりしています。あと、マスの中にちゃんと字を収めるのが難しいようです。
身長も120センチになり、今一番のブームは自転車乗りのようです。学校に行く前、学校から帰ると家の前で乗っています。

+++++奥田先生+++++
今回も初めての部屋で、しかも水分を取りすぎていたためセッション中にトイレに行きたくなったこてつ。そして奥田先生と初めてのトイレへ、、
先生にトイレのあらゆる音をわざと出してもらって、それでもなんとか無事終了。耳をふさぐことはあっても以前のように騒ぐことはなくなりました。
前回セッションで教えていただいた算数のことについて、再び私が躓いたため先生に相談しました。結果、早く進ませすぎたとのこと。カウンティングという基礎スキルが十分身についていない上にその先のことをしようとしているからダメだと。それで今回はセッション中にどれだけこてつが基本を身につけていないのか、基本を身に付ける為に今どういうことをするべきか、前回よりもさらに詳しく教えていただきました。


*−* 8歳3ヶ月 *−*

二学期になりました。夏休みの宿題は ・国語(ひらがなの単語なぞり、視写、カタカナのなぞり、視写、一学期に習った漢字が入った短文のなぞり、視写)  ・算数(10までの足し算、引き算)  ・絵日記  ・お手伝い  ・読書  ・工作でした。
2学期の主な行事は音楽会。こてつも鍵盤ハーモニカの練習、歌の練習が毎日始まりました。

+++++奥田先生+++++
算数の基本については、前回のセッション以降家で取り組んでみたものの、合格ラインまで到達できませんでした。そこでこの課題について、こてつに
には運動機能関連の脳機能の障害の要素も大いにありうるということで、お休みになりました。
最近の様子を話しているうちに、こてつは将来、自閉症に加えて強迫性障害と同じような症状を併発する可能性が高いと いうことを指摘されました。そこで今からできる予防法(こてつに対する対応方法)を教えていただきました。ただし、これを行うにあたっては、家族の理解とかかわり方の変更が大 いに求められるもので、うちの家族にそれができるかというとちょっと厳しいと感じました。


*−* 8歳4ヶ月 *ー*

学校の音楽会は無事終了しました。自分の場所にちゃんといたし、鍵盤ハーモニカも所々弾いていたし、合唱は耳をふさぎながらもこれまた所々歌っていたからよしとしようか、という感じです。
読める漢字もかなり増えてきました(もちろん1年生の範囲)が、カードでは読めるけど、文章の中では???になってしまう字も多いです。新しい字を覚えながら、前に覚えた字を忘れないようキープさせるって、難しいものですね。
担任の先生は、授業で新しく習った漢字、古いけど忘れていた漢字を、連絡帳でお知らせしてくれるので、家でおさらいがしやすく助かっています。
先日、授業参観がありました。「国語」です。14ひきシリーズの本をみんなが順番に読んでいましたが、こてつ、一番読むのが下手っぴです(泣)。それが可愛いんですけどね。。

++++奥田先生++++
前回からのこれまでの様子、変化などの話をし、その中で脳波の結果服薬するお薬が増えたこと、学校では苦手で入れない場所などはなくなってきたこと、前回のセッションで教えていただいた「予防法(こてつに対する対応法)」が実施できていないことを報告しました。
こてつへの対応法は、我が家でも実施可能そうな代替案を提示していただけました。
その後、こてつは先生と算数をしました。今回から初めて計算機の使い方の指導がスタートしました。
それから、お母さんと離れて過ごすための練習として、祖父母宅への1泊練習の方法を教えていただきました。


*−* 8歳5ヶ月〜6ヶ月 *−*

2学期の終わりに近づくと、学校でも世間でもイベントが沢山でした。こてつの大好きな調理(クッキー作りやおでん作りなど)もあります。
今年はサンタさんが来るのをとても楽しみにしていて「サンタさんは来るかなぁ」「サンタさんに何貰う?」などいっていました。
また、少し前からトイプードルを飼いはじめましたが、始めは逃げてばかりいたこてつもようやく慣れてきたようです。

++++奥田先生++++
祖父母宅への宿泊練習の結果を報告しました。こてつの反応としては、健常児っぽい反応になっていますねと言っていただけました。そしてその次の宿泊方法の指導をさらにしていただけました(しかし、これは私の説明不足で祖父母の協力が得られそうにありません)。
計算機での計算は、一問ミスがありましたがほぼできていました。そこで家では私がそばにいず、1人でさせてみるよう指導されました。2桁、3桁になると、数字の押し方が分からなかったこてつ。その押し方の様子を見て、数字表を作ってそれを使う宿題をいただきました。


*−* 8歳7ヶ月〜8ヶ月 *−*

犬から逃げることはなくなりましたが、犬と対等になって喧嘩?しています。犬もこてつにはエラソーな態度をとるし、、
学校の方は特に問題なく楽しそうに通っています。バザーの日、こてつたちのクラスのお店の店番をする時、こてつ、泣いていました。練習のときはそれなりにできていたので、なぜ泣いたのは不明です(ずっと側にいた私も分からない)。学校のお友達が「こてつくん、どうしたが?」と心配してくれました。

++++奥田先生++++
次段階の宿泊訓練は出来ないままでセッションを迎え、出来ていないということを報告しました。また、最近追加になった薬に対して、こてつの様子に変化がないため(頭の中が多動なこと)、悪化は無いが効果もあまりないのでは?というお話でした。
机では持参の本を音読しました。これは私に気になることがあったため、先生に確認していただきました。結果、自分の前に言った言葉に引きずられてしまう傾向があるということが確認できました。その後、久しぶりのクラス概念。内容は以前より少し難しくなりました。


*−* 8歳9ヶ月〜10ヶ月 *−* 

春休みは児童クラブに毎日通うので、リズムが崩れるということはありません。日曜日はなるだけいろいろな所に連れて行きました。母子ともダイエットを兼ねて私と自転車で遠出をすることも多かったです。

奥田先生
2年生終了時の成績表を見ていただき、そこから次の3年生に繋がる課題の見つけ方をアドバイスしていただきました。
その後、こてつが自発的に挨拶のできる子になるために、どういうかかわり方をするべきなのか相談しました(これはちょっとしたトラブルが引き金になり最近私が悩んでいたことでした)。私のプロンプトが過剰だということを指摘され、今後の対応の具体的アドバイスを頂きましたが、こてつのタイプでは基本的に苦手な事なので時間がかかるだろうとも言われました。
課題では聞き書きとクラス概念ををしました。黄色いもので「文旦」と答えたこてつに「さすが高知の子」と奥田先生が笑っていました。
課題はよく集中して取り組めました。


*−* 8歳11ヶ月 *−* 

3年生です。こてつのクラスは自閉っ子3人になりました。こてつがダントツで周囲のお友だちに無関心〜っていう雰囲気を出しています。そしてダントツで独語が多く、ダントツで本読みが下手っぴです(これ以上書くとブルーな気分になるので終了!)
GWにはお隣の県(愛媛)に旅行に行き、松山城のリフトに乗ったり(喜んでた)、奥道後温泉のジャングル風呂に行ったり(はじめは怖がってたけど、慣れると「大きいビニールハウスみたいやね」と言ってた。まぁまぁ喜んでた)しました。
川で大好きなBBQもして川遊びもして、それなりに?楽しんでいました。

****奥田先生:*****
聴覚過敏のこてつ。以前、先生にトイレ&手洗い&エアタオルを耳ふさぎなしで出来るようにしてもらっていたのに、その後の生活で後退してしまっていました。気をつけていろいろな所にお出かけしたり、そこでトイレに行ったりもしていたのですが、不十分な状態でした(トイレに入るまで時間がかかったり、トイレ後は耳をふさぎながらズボンもパンツもきちんと上げずにトイレから飛び出してくるような状態)。
今回はもう一度、トイレで手洗いやエアタオルに慣れてもらいました。私の指示では動かないこてつが、奥田先生の指示では動くので、先生から「お母さんの言うことを聞かして」と、言葉のかけ方や対応などのアドバイスをいただきました。が、すぐに切り替えのできない私はあわわわ状態で終始してしまいました。
その他、前回の自発的に挨拶を・・・のその後のこてつの状態をみて、また私の対応の拙さを指摘され、アドバイスをいただきましたが、今回は将来こてつが生きやすくなるか、生きにくくなるのか、それを左右するのは周囲の大人(特に私!)の対応如何という、、、事の重要性を懇々と習ってきたという感じでした。
ずっと、奥田先生にお世話になってから言われ続けていた事を、ここにきてこてつも大きくなって、真剣に自覚しないとと今更ながら思ったことでした(遅すぎっ)。


*−* 9歳*−* 

日曜日は私と2人で過ごすことが多くなったので、図書館に行く頻度も増えました。
上の子の夏休みの自由研究のため、石見銀山、原爆ドームとはしごしました。車で遠出が大好きなこてつはウキウキワクワクで前日はなかなか寝られない夜を過ごしていました。石見銀山では大好きな自転車をレンタルし、自転車でウロウロ。坂道は立ちこぎしっぱなしのこてつでした。
自転車というと、こてつの自転車は今まで上の子のお下がりでした。ジュニアサイズのスタンダードな自転車だと思います。それでいつもわざわざ段差を行ったり、舗装されていないでこぼこ道、雑草だらけの道を好んで走るので、パンクも多かったのです。パンクをするたびに祖父が直してくれていましたが、もうチューブが限界とのことで、こてつ用に新たな自転車を買ってもらいました(ありがとう!祖父母)。
今度はでこぼこ道もO.Kなジュニア用マウンテンバイク。黒、青、赤の中から赤色の自転車を選びました(祖母が、こてつくん、青は?といっても頑固に赤!と)。
そうそう、誕生日には祖父母からスケーターももらっているので、外遊び大好きくんで真っ黒に日焼けしています。
夏休みには、私と離れ、祖母と一泊旅行にもチャレンジしました。

* * *奥田先生* * *
期末懇談の中で担任の先生と問題点として挙がったこと(特定の女の子に触る)について、対処方法を相談しました。担任の先生の協力、毎日の連絡などが不可欠な方法ですが、2学期から実行したいと思います。また、挨拶について、担任の先生の現在の対応を報告するととても褒めていただけました。
トイレに今回もチャレンジしました。前回ほどごねずにトイレに入れましたが、前回のトイレとは条件が違うので何とも言えません。今回も私の一回目の対応の悪さ(下手さ)を指摘されました。
聞き書きをしました。「ピアノのでんしゅう」「きょかしょをよむ」などの間違いがあり、書く事以上に読むことも不足しているだろうと言われ、書きと平行して読み練習をしっかりするようにとアドバイスをいただきました。


*−* 9歳2ヶ月 *−*

連休はキャンプに行ったり、栗拾いをしたり(すぐに飽きた)、友だちを呼んで家でワイワイ食事をしたり(1人マイペース)、ボーリングに行ったり(順番はいちいち指示しないといけない)と盛りだくさん。

* * *奥田先生* * *
トイレはまだ私の対応の悪さがありますが、こてつ自体は進歩しています(と、奥田先生に言ってもらえました)。
女の子に触る対処法を2学期から実行していますが、その経過を報告し、引き続き行っていくことになりました。
聞き書きは、まだ小さい「つ」が抜けるなどの間違いが見られますが、先生と集中して取り組めていました。そして数回の施行で「つ」の抜かりもなくなりました。これについて、学校では90点が取れるくらいの課題にしておく方が伸びがいいとのアドバイスをいただきました。


*−* 9歳5ヶ月*−* 

音楽会は「おおきなかぶ」のオペレッタ。こてつは「ネコ」役を頑張りました。
家ではクリスマスツリーの飾りつけを張り切ってしていました。そしてクリスマスプレゼントは、こてつが欲しい欲しいと言いつづけた「レインボーアートデラックス」でした。以前、クリスマスプレゼントに貰っていたのですが、使い切ってしまい「また欲しい」と。「サンタさん持ってくる」と言いつづけていました。
ラッピングを開いて大喜び!さっそく遊んでいました。

+++++奥田先生++++
今回も初めての場所でのセッションでした。こてつは前日から「奥田先生とトイレ行かんが」と言っていたので行く羽目に。今回は嫌がりながらも私の指示で行け、耳ふさぎもなかったとのことで、私も初・合格点をもらえました(優ではなく可らしいですが)。
お気に入りの女の子へ触ることについては、報告している中で「こてつが嘘を言う」ということに奥田先生が注目し、これは今のうちから対処した方がいいとのことで対処法を教わりました。
後、先生がホワイトボードに書いた短文を移し書して読み上げたりしました。はじめはほとんど1字1字マッチングしながらの写し書きでしたが、慣れてくると2字まとめて書いたりという場面もありました。


*−* 9歳7ヶ月*−* 

お正月は友だち家族の家に泊まりに行きました(昨年我が家に泊まりにきたファミリーです)。引越しをしたため初めてのおじゃまになったわけですが、トイレにも行け、特に問題もなく過ごせました。大晦日、みんなが夜更かししてもこてつと我が家のパパは規則正しく早々に布団に入りました。

******奥田先生******
嘘をつくことなどの経過を報告し今後も継続して見ていくこととなりました。また、思い通りにならなかったときに大泣きするのを高学年では無くすことを目標にアプローチすることにしました。これは、色々家族との絡みで難しいところもありますが、将来を思うと今(遅すぎとも言われましたが)やっておかないと、、というところです。
今回はトランプをしました。J、Q、Kを覚え、クローバー、ダイヤを弁別し、7並べの準備をしました。先生は、繰り返しの指導の中でみられた、こてつの間違い方を詳しく解説しながら改善方法を教えてくれました。間違い方には、知的障害から来る部分、自閉症状から来る部分、注意欠陥っぽさから来る部分があって、それぞれに改善の仕方が違うのだそうです。そこで、この課題は家でも遊びながらやれば大いに良くなるということでした。今回は、施行数の多いセッションだったのですが、奥田先生がこてつの集中力を引き出しまくりの方法で、実際こてつも家よりもよく集中して頑張っていました。


*−*9歳9ヶ月*−*

こてつは4年生になり、こてつのクラスに新入生が入ってきました。この1年、自閉だけの3人トリオだったところにポッコリと入ったダウンちゃん。担任は当然今までほどこてつたちにかかりきりになれませんが、基本的にこの4人のクラスを2人の先生でみますし、学校の流れがつかめているこてつたちには特にトラブルもないようです。交流学級との体育や給食なども担任と行くことはなくなりましたが、本人も「1人で行く」と言っているそうで、以前のように側につくわけではなく、やや離れたところで誰かしらその時の担当の先生が見てくれています。

*****奥田先生****
指の骨折が治り、その頃から思い通りにならず混乱すると「指曲げる〜」と泣きながら言うという話をしたところ、親のかかわり方で関係付けられることもあるし、こてつの場合は過去に実際に経験した嫌な事と、現在のそれとは直接関係のない嫌なことを、すぐに関係づけてしまう傾向が強くなっていることを指摘されました。それを改善する方法のヒントをいくつか頂きましたが、日常的に接する家族や周囲の人からの、ことばによる普通の応酬によって強められているので、なかなか難しいということでした。
トイレにまた行きました。今回のトイレは古い感じでタンクの水の音が定期的にしているような、そして入り口に扉のあるタイプでした。扉のないトイレにはスムースに入るようになったこてつですが、扉のあるトイレの扉を閉めてというのは、やや難易度が高く、やはり「嫌のが〜」とひと暴れしました。15回ほどトイレに入るうちに、1人で扉を開けてトイレに入り(扉は勝手に閉まります)、一番奥の個室の水を流して手を洗って出てくるということがスムースにできるようになりました。1回目から15回目まで、たった30分弱の間に、連続してやっていただいたのですが、これくらいの短い時間なのにまるで別人です。
家でもこれまでは開けっ放しでトイレをしていたのを、今後は閉めてするように、そして、やはり外出先でのトイレを、平気になるまで連続的に繰り返して出入りを練習するようにとのことでした。


*〜*9歳11ヶ月*〜*

先生からのノートをみると、よく校長先生や、教頭先生が教室に顔を出してくれているのが分かります。プールも時々一緒に泳いで下さっているようで、来ると嬉しくてテンションが上がるそうです(他にも好きな先生が補助に入ってくれると喜ぶそうです)。こてつの連絡帳の一言日記コーナー?みたいなところにも、「ぼくはプールでおよぐ。こうちょうせんせいとおよぐ」などと書かれていたりします。
学習の方は知的なものもあって進みは遅いですが、国語は1年生の漢字+学校生活に必要な漢字や自分の姓名や住所などの読み書き、算数は2けたの足し算(答えは3桁にならない)・引き算(引く数は1桁)などをしています。

******奥田先生*****
前回とは場所が変わったため、トイレに行ってみました。ここのトイレはこれまでに奥田先生と練習済みであったので、暴れることはありませんでした。1度目は軽いプッシュが必要でしたが、二度目からは口頭のみで、耳ふさぎなしに入ることができました。
そこで、初めて身障者用のトイレに入ってみましたが、やはり戸がある事と、はじめに電気が消えていたのとで抵抗がありました。しかし3回目には合格をもらっていました。
私は地元での練習のときに、嫌がらず口頭指示で入れたらO.Kにしていたのですが、その状態からさらに3回くらい遊びっぽくダメ押しっぽくトイレに行かせるようにとのアドバイスをいただきました。
女の子にまだ月に1回程度で触ってしまうことや「触ってない」と嘘をつくことに対して、家で出来る指導法を教えていただきました。それと、こてつに買い物スキルがないことや、お金の扱いが出来ないことを相談し、スーパーやコンビニでの買い物練習の宿題をいただきました。


*〜*10才1ヶ月*〜*

旅行大好きなこてつは夏休みの旅行を「いつ行くの?」と何度も聞いてきました。今回は大好きなフェリーも乗り、ご満足かな。だいぶ「いつ」という概念が定着してきたようで、私に聞いて確認をしたい、という言動がみられるようになりました。これまでも「いつ?」とは聞いてきていましたが、もっと漠然としていたように思います。今はカレンダーで日にちを自分で確認するようになりました。

+*+*+* 奥田先生 +*+*+*
前回と同じ会場でしたので、前回抵抗のあった身障トイレに行ってみました。口頭指示のみで入ることもでき4回目くらいにはトイレ→手洗い(スリッパを履き替えないといけない場所にある)→エアタオルの流れがスムーズになりました。
次は前回予告のあったお金に関してです。まず、1円から100円の5種類の硬貨の弁別をしました。その結果、こてつは数字の書いてある面が出されると何円だか正解しやすいけれど、数字のない面を上向きに出されると何円だかまったくの当てずっぽうになってしまうということがありました。なのでこの硬貨の命名をできるようにするところからスタートすることになりました。そして、硬貨の片付けは分類作業です。この分類でも、こてつは時々間違って色が近い硬貨を一緒くたにしてしまっていました。(100円玉のところに50円だまを入れるなど)
久しぶりにクラス概念をしました。「昔話」がヒントをどんなに貰っても???状態だったのは私の責任だな、、と反省でした。


*〜*10才3ヶ月*〜*

今年の音楽会は昨年よりも早い時期だったので寒くなくて良かったです(笑)。出し物のオペレッタですが、こてつ声が小さいよ。しかも短い台詞が早口だし(苦笑)。聞き取り辛い辛い。

* * * 奥田先生 * * *
今回は前回と同じ場所でした。そして、あえてトイレは行わず、次回(間をあけて)行うとのことでした。
以前より鉛筆かじりがあったのですが、ここ最近酷くなってきており、筆箱の中の鉛筆が全てガジガジにかじられている状態を先生に見ていただき相談しました。そして、それに対しての具体的な対処を教えていただきました。
今回も、お金の分類作業と弁別を行いました。分類作業は間違いもなく、弁別は前回よりもましになったという感じでした。うっかりミスがあるのと、5円と50円が間違ってしまっていました。これは経験不足が大きいので、買い物の練習のときに色々な硬貨を使うようにとのアドバイスがありました。
あと、クラス概念もしました。「コンビニ」を5つスラスラ言うのにはびっくりでした(普段の生活が・・・苦笑)。「昔話」は今回もヒントを貰っていました(私の責任・・・泣)。他には「鳥」「虫」「ガソリンスタンド」など言っていました。

*〜*10才5ヶ月*〜*

2学期も終わり、冬休みは学童に行っていたので毎日通常通り学校に行っていました。大晦日は我が家に7人やってきて、一緒にご飯を食べ、年越しそばを食べ、2011のローソクを立てたケーキを食べ(カウントダウンしてローソクを消すつもりが、こてつが「フー」と消したがるもんだから、カウントダウン中は子どもたちに羽交い絞めにされていました)、そのまま連れ立って近所の天満宮まで歩いて行く予定でしたが、こてつとパパは行かず。。こてつを連れて行こうとしていたのですが、こてつが「嫌のが」と言っていたので、「嫌ながを無理に連れて行くなーーーー!」とパパが切れ、こてつを連れて2階の寝室にこもってしまいました。我が家はこてつの前にパパ対策が必要です。

***奥田先生***
鉛筆かじりはなくなりました。あれほどしつこかったのがピッタリと(驚)。実は鉛筆かじり歴はダラダラと長く、その間放っておいたわけでなくて、注意はしてきました。が、全く改善されるどころか反対に酷くなってしまっていました。それが先生に相談してすぐ劇的に減って、そしてなくなりました。恐るべし奥田マジックです(笑)
今回は将来を見据えた学習課題をするようにとのお話でした。将来こてつが授産施設や作業所などで働けるようになるかどうかは、自分に与えられた仕事がきちんと出来るかどうかということが重要になるということで、高学年になったのだから、指示を見ながら自分で作業中心の課題をすること。ということでした。その指示するためのボードの具体例を見せていただき、課題選びの注意点をいただきました。
その後、こてつと「クイズ」といってホワイトボードを使ってことば遊びのようなことをしました。始めは???だったこてつが理解し、考え、答えるときにはとてもニコニコいい顔をしていました。


*〜*10才7ヶ月*〜*

3学期も楽しそうに学校に行っています。学校ではバザーがあり、こてつたちのクラスはケーキやアクリルたわし、クリップ、キーホルダー、ブレスレットなどを販売しました。4人のクラスメイトがそれぞれ自分の係りを決め、こてつはアクリルたわし係りでした。1つ50円で販売しましたが計算できないできない(笑)。算数プリントでは50+50=100って書けても実際はプリントじゃないから・・・できない。っていうか4人ともそんな感じで先生が大変そうでした。私は自分の係りの仕事があってこてつのお手伝いもままならず。
アクリルたわしは普段の授業でこつこつと作っていますが、この作業がこてつは好きだそうです。先生曰く「こてつ君は、早くて綺麗に作ってくれます」)だそうです。ちなみにケーキつくりやクッキー作りも大好きで、バザーの前日、前々日はケーキ作りにハッスルしたそうです。手順が分かってるからジャンジャンと作業をするらしい。

* * * 奥田先生* * *
今回はこてつの言葉と行動を一致させるというお話をしていただきました。というのは、こてつが天邪鬼な言葉を面白がって使ったり、混乱したときに使ったりするのですが、それがネガティブな言葉なことが多いわけです。それらに対する私の対応が、その場限りであったりなぁなぁであったりしていたのですが、そこを指摘され、「こてつ君が将来困るから」と、色々な例を出してお話していただきました。きちんと言葉に結果を伴うように対応すればこてつの思わず言ってしまうネガティブな言葉も、それなりに慎重になってくるからと、とりあえず今する対処法を教えていただきました。
その後、前回紹介していただいたボードを自作したものを見ていただき、現在どう使っているかの話をすると、修正するべき箇所を指示していただけました。


*〜* 10才9ヶ月 *〜*

5年生になりました。こてつたちのクラスは卒業生も新入生もいなかったのでクラスメイトは同じです(こてつを入れて4人体制)。担任の先生も、教室も同じになっています。そして5年生からは放課後の学童がなくなったので、学校終了後はそのまま祖父母の家に帰るようになりました。

* * *奥田先生* * *
前回からの引き続きで、今回は実際にボードを見ながら一人で課題に取り組むところを見ていただきました。家で行っている課題を持っていき、ボードのカードの順に課題をこなしていきます。家で行うより刺激が少ないためか、独語が少なく(家では多い)集中して行えていました。
これを踏まえて、先生から学校での環境の整え方、担任の先生への伝え方などの指導がありました。
その後、食事の時に左手でお茶碗を持たない。持ったとしても上から握りこむような持ち方になることを相談しました。これはこてつの個別の支援計画で何年も持ち越している課題なのです。学校でも家でも機会利用で指導はしていましたが、身につかないまま早くも小5になってしまったので奥田先生を頼りました。数分後、100均で買って用意したお茶碗とお箸で(実生活で使っているものの方がいい)、みるみるうちに綺麗な持ち方でお茶碗がもてるようになってきました。課題でも取り組むこと、身に付くまでは注意の出すタイミングに気をつけること、食事中もむやみにお箸・お茶碗を置いて、持ち直す機会を何度も作ることなどの注意点を指導していただきました。
奥田先生の直接のデモンストレーションを、しっかりと目に焼き付けました。後日、担任の先生にも奥田先生のプロンプトの仕方など、じっくりと話し合いました。



*〜*10才11ヶ月 *〜*

食事の時の声がけを注意して生活しました。学校でも担任の先生が、給食の時間は声かけしてくれました。
運動会、今年は5年生なので組み体操がありました。どうなることやらハラハラドキドキ。家でも1人でするV字だとかブリッヂだとかは毎日練習しましたが、今一つ・・・と思っていました。が、集団の中で行うと結構目立っていませんでした(意外や意外)。学校の練習の成果で、運動の順番が分かっている為、一人違うことをしてる、だとか、大幅に遅れてる、、なんてことがなかったからだと思いますが。ただ、大きな移動の時は側の子どもが声をかけてくれたり、引っぱって行ってくれたりしていました。

+++奥田先生+++
お茶碗を左手で持つことは、まだ声かけがたまに必要ですが、ずいぶんと改善されたところを見ていただきました。それに加え、お茶碗でないお皿などの場合はどうやって左手を添えることを教えればいいのかを相談し、こてつに分かりやすい方法を実践しながら教えていただきました。
その後、学校での個別課題の様子を私の撮ったカメラでみていただきました。そして改善点を指摘していただき、なぜその方法がいけないのか、ではどうすればいいのかを教えていただきました(担任の先生にはすぐに話して対応していただきました)
少しお勉強っぽいことは、単語の穴埋め?のようなことをしていました。そしてそれらの答えからクラス概念のようなことをしましたが、言葉の想像はできても、類推は苦手だといわれました。



*〜*11才1ヶ月*〜*

11歳になってしまいました。ぽっちゃり体型で身長は平均よりやや低めです。この夏休みからは学童がなく、ディを週に2回ほど利用しました。1泊2日の宿泊もさせています。
自分のビデオを見るのが大好きで、保育園の頃〜現在までのビデオをよく見ており、運動会のビデオではテレビの前でよく踊っています(笑)

***奥田先生***
担任の先生の対応についての報告と、デイに行っている状態、1泊2日のショートステイも利用しているので、そのことを報告しました。するとそれを利用して報告の課題をするとよいとのアドバイスを頂き、例をあげていただきました。
その後、こてつの歩くのが遅いことを相談しました。正確には遅いというか、一緒に歩く相手に歩調を合わせる事ができず、常にマイペースなため、結局こちらが合わせるか、引っぱるかをしているという現状について、どうにかできるかという相談です。
プロンプトの方法を教えていただきそのままデモンストレーションをしましたが、狭い室内では難しいので廊下に出て実際に歩きながら行いました。初めは私のプロンプトが下手で何度も先生から指導が入りましたが、教えていただいた方法でプロンプトすると、なんとこてつが遅れることなく一緒に歩けます!今まで苦労してたのに・・・というか半ば諦めてたのに。
私と慣れれば学校の担任の先生にもこの方法を伝えるとよいとのことでした。
*数日後旅行に出かけたのですが、旅行先でもこてつを引っぱることなくスムースに移動できるようになり、また一つ生活がしやすくなったなぁと改めて実感できました。奥田マジックに感謝!



*〜*11才3ヶ月*〜*

今年の音楽会のオペレッタは「ありとキリギリス」でした。こてつはキリギリスの役を希望したそうです。練習は声も出ていたそうですが、本番は大雨が降り、体育館の屋根を打つ雨の音が気になって気になって、声も小さくなりがちで、歌もだんだん尻すぼみになっていました。
スイミングでクロールの手がだいぶそれっぽくなってきています。まだ息継ぎは犬掻き状態なんですけどね。

***奥田先生***
セッションを行う部屋まで、こてつと奥田先生の2人で移動しました(私はごぞごぞと駐車場に車を停めたりしていたので)。歩いて移動する距離はそこそこ長いのですが、その間こてつは奥田先生の少し足早なスピードに合わせて歩けたそうです(プロンプトは3回のみ)。これは褒めてもらえました。
そして、先生との話の時に、以前克服した「鉛筆噛み」が以前ほど酷くはないが、時々出ているということを報告しました。先生からは課題の難易度が多分合っていない為といわれ、難しすぎてもダメだけど、簡単すぎてもダメだとということを、改めてアドバイスいただきました。
その後、BBSの方で先生が書かれていたPIRKのチェックリストを、現在のこてつの状態でチェックしたものを見ていただき、今、何をしたらいいだろうと相談してみました。リストを見ながら色々質問され、集団への指示が入らず、人が動くのを見て動いているという学校での現状を話すと、このままでは将来の就労が困難になると言われ、学校でのアドバイスをいただき(視覚支援)、指示に従う練習もしました。1段階の指示には従えるのですが、2段階の指示「あそこの戸を開けて椅子に座って」になるとあやふやになったりしました。先生からはひっかけや「はっ」とさせることが大事(ボーっとしているから)という日常生活でのアドバイスもいただきました。



*〜*11才5ヶ月*〜*

寒くなってきて、オペレッタでしていた「寒いよ〜」という演技を毎日くらいしています。
12月になるとクリスマスツリーを飾りますが、今年は電飾と長いキラキラ?以外の飾りつけは全てこてつがしてくれました。
クリスマス当日、以前から「サンタさんにもらう」と言っていたキティちゃんのパソコンのおもちゃがどうしても見つからず(古い為もう市場に出回っていない)、代わりにと思って買ったアンパンマンのパソコンに気がついた瞬間・・・
「キティちゃんじゃない〜」と半泣き。パソコンのことはそれ以降何も言わなくなり、アンパンマンパソコンでも遊んでいません。

***奥田先生***
車から降りて、部屋まで移動するまでの歩くスピードは◎をもらえました。
こてつは今小学5年生で、来年は学校見学に行かないといけません。通える範囲の公立の特別支援学校は3校あり、私立も1校あります(私立は全寮ですが)。中学選びをどうするか、見学に行く時に何を見てくるのか、何を聞いてくればいいのかを相談しました。
そして、こてつにとって必要なポイントを教えていただきました。
課題は前回行った時に、不十分だった2段階、3段階の指示に従うことをしました。これは家でも意識して行っていたので、なかなか良く出来て褒めていただけました。
あと、数字の大小がまだ今ひとつ分かっていないので、そのあたりをどうやって教えればいいのか?買い物時に多めにお金が出せるように身につけさせたいと相談したところ、机上の紙に書いた数字で勉強してもこてつの場合ダメで、実際のお金で次回しましょうということになりました。こてつは硬貨に関しては、それが何円なのかは分かっていますし、組み合わせて例えば80円ちょうだいといえば正確に80円取れる状態です。



*〜*11才9ヶ月*〜*

小学校の最終学年6年生になりました。1年生は入っていませんが、6年生と5年生が一人ずつ増え、クラスは6人の大所帯になりました。
担任の先生も変わらず、6年間お世話になることとなりました。こてつは相変わらずご機嫌で通学しています。

***奥田先生***
奥田先生に会っても相変わらずすぐには挨拶できません。先生からじっと見つめられ、咳払いされ、「こ・・」など言われてやっと「こんにちは」と言っています。
今回は、こういったことも含め「自ら動けない」ことについてのお話と取組でした。
私がこてつに指示を出しすぎることの弊害、無意識で色々な指示なり合図なりを日常生活で頻発しているため、こてつが自分で考えて行動できなくなってしまっている。つまり指示待ちロボットになってしまっているということ。
先生がこてつには簡単な課題を出しましたが、それをこてつはしてもいいのか分からず、私や先生の顔を見ます。指示がないと分かると室内をウロウロしはじめました。
次に先生から「口頭指示を行わずにこてつに課題をさせて」といわれましたが、これが難しい。本当に無意識に言葉が出たり、うなずいたりしてしまうのです。この経験を通して自分の無意識の指示をとても実感出来ました。
こてつに指示を出さずに新たなしかも簡単な課題をさせることをしていくうちに(失敗ばかりですが)、本当にこてつに必要な最小限の指示が何だったのか、いかに今まで無意味な指示を連発していたのか、待つことが何と自分は難しいのか、、、を気付かされました。
今年度の課題になりました。



*〜*12才0ヶ月*〜*

小学校最後の運動会も、周りの先生や子どもたちのおかげで無事終了しました。もちろんかけっこはダントツのビリで、組体操も ポーズは充分とは言い難いものの、その場でするべきことをちゃんとしていました(ワンテンポ遅れも多かったですが)。
水泳もクロールがそれらしくなってきて、ダイナミックに腕をまわしながら25M泳ぎます。
この春からはちょっと家庭の事情で、こてつは早く学校に行っていたのですが、昇降口の外廊下でいつもニコニコみんなが登校してくる様子を眺めたり 先生に挨拶したりしていたそうです。

***奥田先生***
まず、家で行っている自立課題について、こてつには切り替えが大事だから、1つの課題にかける作業量を減らして、逆に課題のコマ数を増やすようにとアドバイスされました。
前回からの続きの指示待ちに対して、今回は先生がホワイトボードに問題を書きこてつには何も指示を出しません。こてつがボードの前に行っても指示は出さず、自分で判断させます。しかしこてつはウロウロするだけなので、最終的には先生から微弱なプロンプトが出され、問題を解いていました。2回目、3回目はプロンプトなしで自発で可能でした。



*〜*12才3ヶ月*〜*

小学校では修学旅行がありました。奈良・大阪・兵庫の2泊3日です。
奈良公園では鹿に囲まれていたとか、USJではジュラッシックパークの落ちる時の顔がものすごかっただとか、朝、起床の6時に先生が こてつたちの部屋に起こしに行くと、みんながまだ布団の中でゴゾゴゾしている中、こてつは一人着替えを済ませて布団の上に立っていたとか・・・ 色々と楽しい話が先生から聞けました。

***奥田先生***
今回は、私が駐車場に車を入れに行くのが非常に手間取り時間がかかったため、先生と二人で部屋で待っている間こてつはかなり不安になったようです。
奥田先生は「わざとお母さん帰ってしまったんちゃう?」と聞いてリアクションを見たそうですが、「案の定、お母さんの影響が強すぎますね」と指摘されました。しかし、「不安になりながらもお絵かきを促すとやってくれるので、そんなに悪いわけではない」とのこと。
私が部屋に入るとこてつは半泣き顔でホワイトボードに絵を描いていました。
このとこから、全て予定を知らせるのではなく、突然のスケジュールなども入れて予定通りでないことに対してもいちいち不安にならにようにしないといけないと言われました。そのためにするべきことや注意すべきことの指示をいただきました。
他、自立課題のこと、マイペースなので急ぐことも生活の中にいれることのお話をいただきました。
机の課題では今回も指示は出さず問題用紙を渡しただけでした。取り掛かるまでに少し時間がかかりましたが、自発で取り組むことはできました。



*〜*12才5ヶ月*〜*

今でももちろんサンタさんが来ることを信じています。11月の下旬からクリスマスプレゼントをどうするか、何をサンタさんに頼むのか、わくわくしている感じです。
毎年組み立てている、私の身長よりも高いクリスマスツリーを今年も12月の最初の日曜日に出しました。緑の葉っぱもどきがボロボロ落ちるので、もういいかげんこれを処分してもっとコンパクトな組立いらずなのに 変えたいのですが、こてつが毎年嬉しそうに飾りつけをしている様子をみるとついつい「ま、もう少しおいておこうか」などと思ってしまいます。

***奥田先生***
今回は初めての場所でした。私と先生が話している時間、こてつは部屋の中をウロウロウロウロ・・・・椅子に座ることもせずにただうちわ片手にウロウロしていました。
今何をしていいのか分からないから、するべき事を指示されないから、ウロウロです。奥田先生に本とノートを渡され、口頭指示なしの身体プロンプトで机に着席させられても、「何するの?」って顔で自分からは動きません。さらにプロンプトされ本をノートに写すことを始めても、1ページ終わると「奥田先生、書けました」と報告し、次にすることが分からず再びウロウロしはじめます。
着席時間が短いこと、確認行動が多いこと、自分で考えて行動が取れないことを今回も指摘されました。
何度も先生にプロンプトされて、本をノートに写すことを繰り返すことで、徐々に自分で次のページをめくり、写す。という行動もできてきましたが・・・
先生は「言ったらできる(今のこてつ)ではダメ、言わなくてもできる子になれれば将来も違ってくる」みたいなニュアンスのことを話されました。その為には・・という話を今回もされました。
本をノートに写す以外にも黒板を使ったバージョンもありましたが、こてつはやはり基本的に指示待ち体質なので???な時は動かずに繰り返して要領が分かると自分から動ける感じでした。
これまでの日常生活の中でこういうふうに私がしてしまってきたのだけれど、それが頑固に刷り込まれているので、なかなか私もこてつも変われず難しい所です。




*〜*12才7ヶ月*〜*

小学生最後の学期になりました。学校生活はお別れ会なども多く、バタバタした感じでしたがこてつは変わらずのマイペースです。
卒業式では、生徒の一人ひとりが、卒業証書をもらう前に何か一言発言します。こてつも大きな声で、立派にお友達や先生方への感謝の言葉を言うことができました(セリフは先生が考えてくれました)
そして、教室での最後の時も、自閉どうし特に別れを惜しむ素振りもなく、いつもの下校のように帰るのが、通常クラスとのギャップに笑えました。
担任の先生には、6年間通して大変お世話になり、色々とあの手この手を尽くしていただき、ホントに感謝・感謝の6年間でした。

***奥田先生***
奥田先生とあった時に、自発で「こんにちは」が出ました。会場となっている部屋まで徒歩で少々距離がありますが、早歩きやら小走りやら、時々後ろを振り返って私が来ているのかを確認しながら移動していました。
こてつはこの春地元の小学校を卒業し、特別支援学校の中等部に入学します。電車通学の予定をしているので、そのことについて、奥田先生に練習の進め方や注意点など相談し、アドバイスをいただきました。
今回こてつは小さい頃に奥田先生と使用した「クラックのカード」を持ってきており、先生がそれを使用して机の課題をしてくれました。裏向けたカードを開き「これは何するもの?」と質問をします。「バナナ」だと「食べるもの」、「リュックサック」には「遠足行くもの」と答えていました。答えられないものは名称を言わせたり、簡単な解答例を示して復唱させたり、かなりの数のカードをテンポよく行いました。また、かるたの要領で早くカードを取る競争っぽいことをしました。かるたと違うのは、読み札が先生の即興で選択するカードの説明文になっていることです。さっきの「これは何するもの?」の課題で、少しでも答えが出やすくするための課題になっているそうです。


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