+開始〜+  +2歳半〜+  +2歳9ヶ月〜+  +3歳1ヶ月〜+  +3歳4ヶ月〜+  +3歳7ヶ月〜+
+3歳10ヶ月〜+  +4歳1ヶ月〜+  +4歳4ヶ月〜+  +4歳7ヶ月〜+  +5歳1ヶ月〜+


<6歳1ヶ月>

イントラバーバルの「何歳?」→「5さい」は「6さい」に修正しました。
保育園でもプールが始まり、楽しく遊んでいるそうです。プールというと、今まで上の子とこてつはそれぞれ違うスイミングに通っていたのですが、ねぇちゃんのスクールの方で「夏季集中特訓」があって、それにこてつも参加させてみました。顔付けまではするけど、なかなか自分では潜れないから・・・潜れるようになろう!みたいなコース。で、結果、ねぇちゃんと同じスクールに通う事にしました。土曜の午後、ねぇちゃんのクラスの1つ前の時間枠です。ですから、私、二人を連れてプールで2時間見学。。になりました。
まぁ、いい時期だったと思います。私もこてつの泳ぎ?を把握できるし、そろそろ更衣室での着替えを自立させる方向でやっていきたいと思っていましたから。小学校入学頃には、私は更衣室の外で待ってるだけ〜みたいに自立できればなぁ〜と現在思っています。あ、勿論自閉症の事、コミュニケーション能力が低い事はスクールに伝えています。
それから、教育委員会の方との第一回目の話し合いがありました。ま、1回目は顔合わせ程度ですかね。こちらの希望を聞いてきたので、ねぇちゃんと同じ小学校の特殊学級を考えていること、学童も希望する事を伝えています。雰囲気的には「なるほど、それなら大丈夫でしょう」みたいな感じでした。

*:*:*セッションの様子*:*:*

私に「奥田先生に何ていうの?」とか促されて「こんにちは」と挨拶ができました。この時、ちゃんと先生の顔を見て言えたそうです。その後、ボールを投げてイタズラした時もチラッと先生の方を見たりしていて、、先生の方から「目の使い方が変わったね」と言って貰えました。
まずは現状の話など。てんかんの薬を入れはじめたこと、教育委員会との話し合いがあったことなど。

そして、こてつとのデスクワーク、まずは前回もダメダメだった「だれ・なに・どこ」
先生が、「こてつく〜ん、するよ〜、椅子座って〜」と呼ぶと、前回とは違って素直に来ました。といってもすぐ来たわけでなく、呼ばれるまで乗っていたジャングルジムから鉄棒に移り、前回りで下りて、それから椅子に座りに来ました(ちなみにこのジャングルジム→鉄棒→椅子コースはこのセッション中、1度も崩れませんでした)。
まずは単一刺激カードで確認します。今回は一度も間違わなかったので一発合格でした。そしていよいよ「だれ・なに・どこ」です。
先生「食べているのはですか?」
こてつ「・・・・・・・」(にっこり)
先生「食べているのはですか?ばなな」
こてつ「ばなな」
もう一度写真カードを裏返し、そして表にかえして
先生「食べているのはですか?」
こてつ「ばなな」
強化!
先生「食べているのはですか?」
こてつ「ママ」
 ・
 ・
15試行で14回の正解。13回以上の正解が3回続き、さらに一ヶ月以上あけて試した時にも13回以上の正解が出れば、身についたといえるそうです。そして、この課題はこの先自分で考える力を付けるため、家で訓練してはいけないそうです。

その後は「パズル」10ピースをしました。
私の実家にあったもので、母がこてつに、、と買ったものの、全然こてつはしてくれないといってたノンタンのものを持って来たのです。
初めは、1ピース外したところからスタートです(逆行チェイニング)。何箇所か最後の1ピースだけというのをして(1回ごとに強化もしています)、最後の2ピースに昇格(笑)しました。これも色々な場所の2ピースで試してから、3ピース外し、4ピース外しと順調に進みました。5ピース外した所から試行錯誤が多くなり、時間がかかるようになりました。上手くはまらずにイラついたり、先生に「やって」みたいなそぶりも見せましたが、さりげなく先生にフォローを入れて貰って5ピースも出来るようになりました。完成した絵を見ながら
先生「ノンタンどこ?」  → こてつ「ここ」
先生「ウサギさんどこ?」 → こてつ「ここ」
先生「たぬきさんどこ?」 → こてつ「ここ」
先生「シャンプーどこ?」 → こてつ「ここ」
と、一通り絵の全体の配置を把握できるような質問をしてまたピースを外します。6ピース。こてつは今先生に質問されて答えた全体的な配置が、もうすっかり飛んでいるかのような試行錯誤な状態。スモールステップで指導された結果、6ピースもでき、そして次に行った全部(10ピース)も出来たわけですが、先生からは「全体を見通す力がない」ということを指摘されました。絵の部分だけを頼りに置こうとしているので、試行錯誤になっています。
しかし、今まで出来なかった10ピースパズルがあっという間に出来るようになったわけです。驚きですね。
先生から、これは家でもやってくださいと言われました。10ピースではなくてもっと多いのをと、言われたので「家には42ピースのアンパンマンしかない」というのを見せると、これでいいから、さっきのように少しずつピースを外す所から、完成の喜びを味合わせてあげてたら、出来るようになるから、と言われました。これからの家の訓練はパズルですね。これなら嫌がられない(と思う)。

ひらがな読みがやっぱり嫌いで嫌がる事をいうと、年齢的にも力を入れていかないといけないから、次回はひらがなを読んだり書いたりをしましょうと言われました。


<6歳2ヶ月>

パズルはノンタンはしてくれるけど、アンパンマンはしてくれず、、な感じでした。
車でお出かけしているときなど、ひらがなのみの、しかも4文字くらいまでの看板は、時々自発的に読んでくれるようになりました。本読みは相変わらず、私が読むぶんには毎度せがまれますが、最後だけ読んでと読ませようとするぶんには嫌がります。
保育園では「こどものとも」を毎月取っていますが、年長になるとこてつには難しいようで興味を示しません。専らお気に入りは「こどものとも・年少版」。読んでくれとせがむのもこの中から選んでいます。いつかこの溜まっている年長用・年中用も興味を示す時が来るだろうと信じて、今は職場で年少版を取りよせたりしています。そして1年前は年少版よりも「こどものとも012」を触っている割合が高かった事を思うと、こてつもゆっくり成長しているんだなぁと思わされます。

***セッションの様子***

今回は初めて、部屋に入るなり自発的に挨拶ができました。ただし「おはようございます」。
時間はもう夕方なんですが(笑)。
まずは、先生と前回から今までの変化などの話。薬の量が倍になったことなど。
就学については、その後話は具体的に進んでいないので報告する事はなかったのですが、先生の方から高知大の附属養護も検討材料に入れて見学、カリキュラムの確認に行くとよいとの指導を受けました。
実は養護学校も考えた事はあったのですが、立地場所が我が家から遠いので、やはり自分でも歩いて行くことができるテリトリー内で、、と考えていたのです。
先生から「こんなに今までこてつくんの環境作りとかに力入れて来てたのに、小学校を他と比較もせずにそんな安易に決めていいの?見るだけでも見てきたら?」と言われ、それもそうだ。と納得。次回の体験入学に参加する事にしました。

そして訓練に入りました。「だれ・なに・どこ」です。
まずは、いつもの様に単一刺激カードを確認します。そしてO.Kが出ると、次は前回と同じ複合刺激カード(私が階段でバナナを食べている)でテストです。
先生「食べているのはだれ?」
こてつ「ママ」
先生「食べているのはどこ?」
こてつ「かいだん」
  ・
  ・
前回のセッションから、時間を空けても出来ているということで合格をいただきました。
この日は集中力も良く、5試行くらい連続してトークンを1枚もらうという感じで、サクサク進みました。

そして前回までの分が合格したので、新たな事をしました。
先生が「だれ」「どこ」「なに」という単語をそれぞれ1まいずつ紙切れに書きます。そして
先生「食べているのは・・・」と言って一枚だけ紙を提示します。
こてつ「どこ」と読んで「かいだん」と答えます。
こちらも、試行回数は上記テストと同じくらい。そして、同じように褒め言葉とトークンのシールをもらい合格しました。
(ちなみにトークンは、4つシールがたまるとちょびっとお菓子を貰って小休憩です)

そしてまた、新たなテストです。
この課題の為に何十枚と撮ってきた複合刺激の写真カードがやっと日の目をみました(笑)。
先生「飲んでるのは、なに?」
こてつ「おちゃ」
先生「読んでるのは、どこ?」
こてつ「げんかん」
  ・
  ・
パターンは  誰(私・こてつ・ねぇちゃん・ばぁちゃん・Mちゃん) 何(バナナ・みかん・新聞・絵本・お茶・コーヒー) どこ(階段・玄関・台所・すべり台・お風呂)で、組み合わされています。
これも合格です。但し、このMちゃんはこてつの大のお気に入りの子なので、このMちゃんが写っているカードが出ると写真に反応してしまい、先生の質問を聞かずに「Mちゃんやねぇ」と喜んだりする場面もあり、先生が質問を2回繰り返すということが何度かありました。

そして、いよいよ今日のクライマックス?
先生の質問の仕方が変わりました。
先生「どこで食べてるの?」
こてつ「かいだん」
先生「何を読んでるの?」
こてつ「えほん」
  ・
  ・
これは、やや正答率が落ち、15試行中12問の正解。しかも、先生が質問を2回繰り返したので答える事が出来たものも正解に入れているので、厳密にするともう少し正答率が落ちます。それでも言い方が変わっても何とか合格をいただけました。
先生の質問に、頑張って考える場面、質問を自分で反芻したりしている場面がこの回は多く、先生から「よくがんばったなぁ、訓練の時よりも、テストの時にこうやって自分で考えられるようになってくると、知的に伸びるんですよ。ただ闇雲に訓練するんじゃなくて、こういう反応を引き出すのが大事なんです。今日だけでも半年分は伸びたやろうね」と褒めてもらえました。(但し今回もMちゃんの写真には反応しています)
「だれ・なに・どこ」に関しては般化しているようなので、日常でも実用的に使えるレベルになりました。今後はさらにこの課題は難しくなるそうです。


<6歳3ヶ月>

保育園最後の運動会は、楽しく参加できたと思います。運動会が終わってもリズムのお気に入りの個所は家で一人で踊っていますし、よく笑っていました。ただ集団の中でどれだけはみださずにできたかと言うと、、、まぁ、やはり目立った存在ではありました。かけっこもちゃんとトラックを走っていますがダントツ遅くて途中歩いたりしましたし、綱引きは引っ張らずにボーっとしていましたし。リズムは好きなところは張り切りましたが、好きではない所は踊らず、進む所も進まずでしたから。ただ要所要所、例えば平均台渡りなど、先生が手をかそうとすると「一人でするっ」みたいなそぶりが遠くからも分かりました。少しずつ成長しているのだと思います。


:::::セッションの様子:::::

まずは、先生とのお話。ここ最近の様子や変化など。前回先生から薦められた附属養護学校に見学に行き、その内容・取り組みにかなり惹かれたことなどを報告しました。
そして、課題に入ります。

「だれ・なに・どこ」。
まずはいつものように単一刺激カードで、全て言えることを確認します。
次に前回行った、紙に「だれ」「どこ」「なに」を書いたもの見せ、
「食べてるのは・・(紙を見せる)」
読ませて(「だれ」)答えさせる(「ばぁちゃん」)ということ。
これも、前回同様、数試行行って合格しました。
そしてまた新たなテストです。
今度は、いつものように写真カードは見せてくれません。先生が音声だけで言った事について質問に答えるのです。内容は写真カードの内容です。
先生「おばぁちゃんが、玄関で、新聞を、読みました」
先生「読んだのは誰?」
こてつ「ばぁちゃん」
先生「読んだのはどこ?」
こてつ「げんかん」
先生「読んだのは何?」
こてつ「しんぶん」
こんな感じです。きちんと聞けている時はこうやって答えられましたが、独り言を言ったりポワワ〜ンとなってる時は
先生「こてつくんが、みかんを、すべり台で、食べました」
先生「食べたのはどこ?」
こてつ「・・・・・・台所」
先生「食べたのはだれ?」
こてつ「・・・・・・ママ」
先生「食べたのは何?」
こてつ「・・・・・・りんご」
適当に言って全滅だったりしています。
先生から、「聞いているときは100点、でも聞いてないときはダメ。こてつくんはこの課題は出来るようになったけど、注意の問題が残ってるね。これから先も、例えば小学校に上がってから、何か問題が出来なかった時、それが本当に分からなくて出来ないのか、それとも単に注意の問題なのか見分けないと効率も悪くなるかもね」という感じのお話をされました。
そして次に、今と同じ感じで先生が口頭で言った事の質問に答えるのですが、今度は写真カードの内容とは全く違う内容の例文になりました。このテストをする前に「これ、結構むずかしいので、出来なくても気にしなくてもよいですから」と言われました。
先生「ディズニーランドで、奥田先生が、アイスを食べました」
先生「食べたのはだれ?」
こてつ「・・・・・」
先生「食べたのは何?」
こてつ「・・・・・」
先生「食べたのはどこ?」
こてつ「ディズニーランド」
一問だけ正解です(*´ー`)
先生「スーパーで、いちごを、お父さんが、食べました」
先生「食べたのはだれ?」
こてつ「パパ」
先生「食べたのはどこ?」
こてつ「スーパー」
先生「食べたのは何?」
こてつ「りんご」
二問正解しました(*´ー`)
こういう質問を5文出されて三問とも正解した文はありませんでした。結構がんばって聞いてたようですが二問正解までが精一杯?(5文中3文)のようです。3つの要素のうち2つくらいまでしか覚えておれないようです。しかし、先生には「集中してよく頑張ったなぁ」と褒めてもらえました。そして、この問題をクリアするには、家で同じ事をするのではなく、長文エコーをしっかり続けてほしいと言われました。出来ないからといって真似をすると、余計に出来ない状態になってしまうので、直接指導するのはやめておきましょう、と念を押されました。以前行っていた長文エコーよりもさらに長いバージョンできちんとエコーできるようになると、この問題が少しずつクリアされていくそうです。

次は「拾い読み」
絵本で以前行ったように、先生が殆ど読んで最後の何文字かだけこてつに読ませていきます。相変わらず思い込み読みが出て勝手に変換したりしています。きちんと読まないと次のページがめくれないので、途中イライラしながらも読んでいました。
ちなみに使った本は「こどものとも」の年中向きから選んでいます。最後の最後のページでようやく自分で指を指しながら2行読むことが出来ました。
先生から、「本は何でもかまわないから、文末が同じ感じに終わってばかりの本は避けて、色々な文末になっている本を選んで毎日コツコツ続けて下さい。毎日続けると違ってきます。小学校に入るまでに拾い読みが出来きるのと出来ないのでは、入学後に違ってきますから」と言われました。
そして「こんな本でもいいんです」
と、マンガの「日本の人物歴史」を使ってセリフを読ませたりしていました。こういう本は「・・・でした」「・・・ました」で終わらないから予測変換防止&拾い読み促進にはいいとのことでした。

今回はこのような感じでした。
とりあえず、「拾い読み」と「長文エコー」に力を入れて・・・ですね。


<6歳4ヶ月>

保育園の行事では、お芋掘り、そして親子遠足(みかん狩り)がありました。こてつは遠足が楽しみで楽しみで、1週間くらい前から毎朝「今日、遠足?」と聞いてきてました。当日の朝は「おはよう」も言わず、目を開けた瞬間「えんそくっ」と言ってるし、前夜なんてなかなか寝つけられずに、珍しく11時過ぎまで布団の中で起きていました。お弁当の中身はこてつのリクエストの「卵焼き・鶏の照り焼き・トマト」。ダラ母は凝った弁当を作れないので、もうこれだけで、後はお腹一杯みかんを食ってくれ状態(笑)。帰りのバスでは、こてつを膝に抱いて私が爆睡です。
さて、実は私の祖母(こてつのひばぁちゃん)が亡くなりました。こてつは週1ペースでひばぁちゃんにも会ってたから、葬儀の一通りを経験させておこう、「死」なんてことはまだ分からないだろうけど見せようと思って、なくなった当日布団で寝ている所に連れて行き、通夜も参加、葬儀も参加、火葬場にも行きました。
し〜〜んとした中、お坊さんの読経だけの音の状態でね、こてつが「焼肉食べたい」とか「もうおしまいする」「おうち帰る」とか言うわけです。みんな静かにしてるから、静かにしないといけないなんて事は当然分からず、注意してもますますしゃべりたがらせるだけになり、、自分の行動の後の注目とかそういうのでしょうね。声のボリュームがエスカレートしてきた所で、パパに頼んで退場させたりしました。 火葬場の方では、名前は知らないですが焼く部屋?にガーーっと運ばれそのとっても丈夫そうな戸が閉まる時、皆がすすり泣く中、「ひばぁちゃん、エレベーター乗ったねぇ」とか言ってるし。
今でも独り言で「ひばぁちゃんばいばいしたねぇ、エレベーター乗って行ったねぇ」「お花の中で寝よったねぇ」と言っています。

****セッションの様子******

いつものように、まずは先生とのお話。前回からの変化や課題の進み具合など。特に変わったことはなかったのですが、拾い読みは私がさせようとすると嫌がって、1ページ3文字以上読むことに抵抗をするので、その程度しか行っていない事、長文エコーは3つか4つくらいしか1日にしていないことを報告しました。

そして、その長文エコー効果?をも見る課題。「だれ・なに・どこ」
写真カードの内容を、写真を見せずに先生が言います(前回のセッションと同じです)
先生「おばぁちゃんが、お茶を、玄関で、飲みました」
先生「飲んだのは何?」「飲んだのはどこ?」「飲んだのは誰?」
今回も、きちんと聞けているときは全問正解。聞けてないときは全滅で、注意力の問題を指摘されました。そして他人が話した事を耳に残す練習が必要と言われ、長文エコーを引き続き行うようにとの指導でした。

次に「長文エコー」
「チョコレートを食べたいなぁ、いっぱい」(これは2回目でO.K)
「後で絵本を読んでね、お母さん」
「お腹痛いときは病院で注射してもらおう」
「急いで走ってたらこけちゃった」
こんな感じの文章です。先生から注意力の問題のことで、ただぼーーっとしている時もあるし、文章の中に例えば「お母さん」という言葉があると、そこから勝手に自分で色々連想してしまって、相手の言葉を聞けなくなることもあると言われました。

次には複合刺激の写真を3枚(誰:母・こてつ・ねぇちゃん /  どこ:階段・台所・玄関 / 何:絵本・みかん・おちゃなど、ようするに全てバラバラ)机の上に並べて
先生「誰が食べてるの?」「読んでるのはどこ?」「何を飲んでるの?」「何を食べてるの?」「どこで読んでるの?」などなどの質問をしていきました。1問ごとにカードの位置はシャッフルされています。
この正解率は半分くらいでした。この問題は先生の言った「動詞」を手がかりにしてまずは写真を選択し、そしてさらに何について聞かれているのかも聞き取らないといけないもので、二重に聞く「高次条件性弁別」というものだそうです。こてつは写真を特定できた後、何を聞かれていたのか忘れていたり、聞けていなかったりしていました。それでも頑張って取り組んでいました。

そして(私と行うのを嫌がってる)拾い読みです。
私と行うのを嫌がっているのは、私が欲張って読む量(文字数)を増やそうとした事が原因だと言われました。そして、先生と絵本タイム。今回も「こどものとも年中版」を使用しました。他にも図書館で借りてきている本も使っています。
やはり何文字か見て、自分の知っているフレーズに変換してしまう思い込み読みはありましたが、前回よりもそれが少なくなってきて、やや拾い読みらしくなってきていると言っていただけました。
そして、家で私と行う時は、この課題は嫌いになったらダメな課題だから、好きになってもらわないといけない課題だから、嫌がるのに読む文字数を増やしては絶対いけない、本人に読むのって楽しいと思わせないといけないと念を押されました。

セッションの終わり頃、こてつが奥田先生のペットボトルを指さして「これは何?」と言っていて、先生との話中だったので返事をしなかったら「これは誰?・・・奥田先生の、こてつくんのじゃないねぇ」と独り言を言っていました。
それを聞いた先生から「こてつくんは「ねぇ」という終助詞も使うようになったのかぁ〜、言葉はほんと伸びてきたねぇ」と褒めていただけました。

今後、半年位のあいだに準備してスタートさせたい次の課題は「時間概念」だそうです。


<6歳5ヶ月>

保育園ではお餅つきがありました。毎年こてつはお餅をたっぷり食べ過ぎるので、先生方に驚かれています。お餅を丸めるのも大好き♪
昔、物欲の無いこてつに寂しい思いをさせられましたが、最近ではどっこい、スーパーに行っても好きな食べ物を「これ買うが、それから〜」と言いつつ次々にカゴに入れるようになり、おもちゃ売り場に行くと「これ買うが」とトミカやトミーの箱を抱えています。今年はやっとサンタさんが好きそうな物を考えなくてもよくなりそうです。

***セッションの様子***

今回も、何故か「おはようございます」の挨拶を奥田先生にしていました (午後ですが)。
それから色々な話。最近エスカレートしているようで気になっている「女の子や若い女の人を触りに行く」事を相談しました。以前相談した時は、急には無理だから少しずつ進めていって、まずはお母さんの抱っこで寝ないとか、べったりくっつくのを止めるとかそこから始めましょうと言われていました。
その後、同じ部屋で寝るものの、くっついて寝ることを止め、普段もベタベタくっつくことを止めていたのですが、、、もっと今何か出来る事はないか?と思ったわけです。そして、今また実行できる事は、抱っこをしない、お風呂は一緒に入らない(洗ってあげる時は介護職のような格好で)、とにかく接触する皮膚面積を小さく小さくする。イメージとしては、他人としないことはしない。という感じだそうです。外でしてはいけない事を家でも絶対にしないことが大事だそうで、だから私やねぇちゃんに触りにきたら「ダメ」など統一した言葉を決めておいて、家の中でも外でもその言葉で禁止をすること。とにかくまずは外よりも家の中で徹底し、それから外(他人)にも般化させていくそうです。
こてつは、結構今の所大人にも子供にも可愛いがられています。それは園の先生曰く「甘え上手」で、可愛らしくくっついていくからだと思うのです。でも、もし小学校の高学年になっても今のままに人にくっついて行っていたら、キモイと言われるのは必定です。「知らない人に触ったらダメ」はこてつは自分でも言ってるので、言葉上は分かっているけど、体が勝手に「つい」動いているというように見えるので、とにかく奥田先生からは「将来、変質者呼ばわりされてからでは遅いので、今のうちから少しずつスタートさせていくことが大切です。完全に触らせるなという意味ではなく、徐々に皮膚接触の親子離れ子離れを実現していって下さい。親は少し寂しいでしょうけど、始めていかなければ将来的に困るのはこてつくんです」と言われました。
もう一つ、場の空気が読めない件について。例えば、私が先生と話をしたり、誰かと電話をしていたり、手の離せないことをしていたりする時も、こてつが話し掛けてくるとこてつを見て「ちょっとまっててね」とか言ってこてつに返事してしまっています。こてつが私の手を引っ張ったら、ギットンバットンのように手を戻したりします。それはこてつにとって、「いつでもママは自分を構ってくれる」というということになるそうです。つまり「いつでも話しかけていい」という事を日々の生活の中で強化させていっているそうです。でも例えば、電話中はこてつが話しかけても返事をしなければ見もしない、引っ張られても物の様に動かない。が、電話が終わると楽しくこてつの相手をしてあげる、というメリハリを付けることを積み重ねることで「あ〜、電話中はママに話しかけても無駄なんだ」と諦めさせるそうです。こうやって「○○している時にママに話しかけても無駄」という諦めが、場の空気を読むということの練習になっていくそうです。

さて、そしてこてつくんのデスクワーク。前回行った、複合刺激カードを使っての高次条件性弁別です。
「読んでるのは誰?」「飲んでるのは誰?」「食べているのはどこ?」「読んでいるのは何?」といった質問が続きます。正解率は前回とそれ程変わっていないのですが、探し方が、前回よりも上手になってきたと言われました。どう上手になったかというと、「飲んでるのは誰?」の質問なら、「飲んでるのは・・」の時点で、素早く飲んでいるカードを特定できるようになったそうです(目の動きで)。ただ、やはりその後遅延性のエコラリアなどのせいで、その後の質問が聞けていなかったりして、正答率が落ちているそうです。

次に長文エコー。
「くだものには すっぱいくだものもある」・・・これは「くだものは すっぱいくだものがある」と微妙に変換されていて、2.3回繰り返す事で正解になります。
「いすで遊んでたら 頭打っちゃった」・・・これは「いすで遊んだら 頭打っちゃった」になってましたが、これも繰り返す事で正解できます。
後いくつかこのような感じでエコーをさせていました。

今回はこのような感じです。


<6歳6ヶ月>

冬休みに友達家族が犬2匹(トイプードル&チワワ)連れて泊まりにきました。こてつは興味あるものの寄ってこられるのは恐くて・・・状態。ゲージの扉を開けては全速力で逃げる・・を繰り返して遊んで?いました(ビデオに収め済)。
こてつの就学ですが、附属養護は受験しましたがぶっこけました。はっはっは。「この親問題有り」の印象与えてしまったんかな?夫婦で意気込んで面接に望んだのですか(苦笑)。
園の方では毎日、迷路のプリントやジグソーパズルなどを課題のように少しづつ行ってくれています。
園でのマイブームはコマ回しなのですが、まだ自分で上手く紐を巻けませんし、回せません。が、自分でしたいっ!という気持ちはすごく育っています。
脳波を撮りました。少し改善されてきているそうです。しかしまだまだで、例えばこてつはお箸が未だに上手く使えないのですが、これは訓練だけではこの脳波では無理です。と断言されてしまいました。*゚・(ノД`)・゚・。薬を続けて脳波を良くしていきながら練習をしないと実用的にお箸を使えるようにはならないそうです。薬は今までと同じセレニカRを引き続き服用します。
今回の奥田先生セッションは、こてつの切り替えの悪さや私の対応方法などについて色々指導されました。課題はこてつの苦手な会話の初歩的な事。あと時計のカードを覚えるように言われました。



<6歳7ヶ月>

自転車の補助輪を外しました。とりあえずスピードが出るとバランスは取れています。が、今までの長かった補助輪時代の癖?が抜けず、乗り始めは助走もなしにそのまま両足をペダルに乗せます(笑)、で、こけそうになってます(要介助レベル)。あと、ブレーキをかけて止まるのがまだ下手っぴです。とっさの時は手が出ず、足で止めようとします。ですのでみんなでサイクリング〜はまた当分おあずけになりました。
園では劇(ブレーメンの音楽隊)の練習が始まりましたが、こてつはそれがイヤらしく、家で「ブレーメンせんがっ」とよく言っています。
コマに紐を巻きつけるのがだいぶ上手になりました。時間をかけてゆっくり巻きつけています。回すのはやっぱりまだ上手には出来ません。
奥田先生から宿題にされていた時計読み。取りあえず1時、2時、3時・・・12時を覚えたので、○時半というのを追加してみました。すると一気にグダグダ(苦笑)。覚えたと思っていた○時さえあやふやに。半はお預けにして、もう一度始めから覚え直し中です。
先生とのセッションは今回は、前回の続きで会話の初歩的な事。それと切り替えが悪い(自閉的症状が強くなってる)ということで、「指示に従う練習」を繰り返し練習しました。



<6歳8ヶ月>

色々な行事がありました。参観日(劇と合奏・合唱の発表)、お別れ遠足、入学予定の小学校(特殊学級)の体験参加、ひな祭り会etc。
参観日の劇はブレーメンの音楽隊で、こてつは雄鶏役をしました。園生活で最後の参観日(発表会)になります。ここでこてつの成長を見ることが出来ていれば、きっと涙・涙だったのかもしれません。結果的には・・・。
ビデオを撮っている私を見つけて「ママ〜、ママの所行く〜」と飛び出しそうになって加配の先生にブロックされていたり。。セリフも半分も言わず。。前日のリハーサルはセリフも歌も完璧だったと聞かされていただけに、、何というか、やっぱり ”今、どうしなくちゃいけないかってのが全く分かってないんだな”ってことを、目の当たりにしたといいましょうか。いや、日々の生活の中で分かってはいたのですけどね。合奏も、一番初めの練習時に太鼓の音にパニくったこてつが耳を塞いで泣きながら教室から飛び出したそうで、その後太鼓は無くなって別の楽器にしてくれていたのに、合奏中は「嫌なが〜、もう帰るが〜」と言っているこてつの声が聞こえてきました。
その参観日には、こてつが小学校に入学すれば(移動がなければ)担任になるという先生も見に来てくださっていました。ちらっとではなく始めから終わりまで。
その後小学校での体験参加がありましたが、こてつの入る知的のクラスはこてつを含め5人になります。(新6年生2名、3年生1名、1年生2名) 6年生の二人が楽しみにしている、早くお世話をしたがっていると聞いていましたが、嫌がったり知らん振りして返事もしないこてつに本当に優しく丁寧にあれこれお世話をしてくれていました。こてつがダントツで手のかかる子になりそうな予感です。
奥田先生とは以前も行った、「誰何どこ」の文章を聞いて(視覚的なものはナシ)質問に答えるのをしました。けっこう集中して聞けていて、初のパーフェクトが出ました。あと、やはり切り替えの悪さ、動作の遅延を指摘され、指示に従う練習などしました。特に、切り替えの悪さについては、大分よくなってきたのに、「ここ2か 月ほどくらい前から悪くなってるね」と指摘されました。他にはこてつの問題行動への対処法などのお話をしていただいています。対処法もなかなか家庭内で足並みが揃わないので日々難しさを感じています。



<6歳9ヶ月>

保育園を卒園し、地元の小学校の特別支援学級に入学しました。入学式では担任の先生が隣りに座ってくれ、こてつに見通しがつきやすいようにと、オールひらがなのプログラムを(単語カードみたいなので)作成してくれていました。が、こてつは私と離れて座れず、「ママ〜」と泣いてしまいました。
クラスは6年生2人と1年生2人の4人体制です。初日は「ママ、お仕事行かんとって〜」と泣いたものの、学校は楽しいらしく「いや」とは言いませんし、「○○先生来たらぁママとバイバイやねぇ」と翌日から平気になっていました。加配の先生が付くので学童にも行っています。こちらも楽しく過ごせているようです。
こてつが今家で行っているのは、ひらがなを書くこと、読むこと、めいろ、時計読み、折り紙という感じです。そろそろカタカナも覚えさせたいなぁ〜と思いつつ私の腰が上がらない状態です。
奥田先生とは今回はいつもと違う場所(自分の家じゃない所)で訓練を行いました。訓練中に泣いたのはどれだけ久しぶりなのか思い出せません。もろ不安定になって、それに私が乗っかっちゃって崩壊というくらいガタガタでした。途中から先生にこてつをおまかせにしてやっと持ち直してくれ、帰るときには平常のこてつになってくれていました。先生にはこてつの自閉的ペースに親が乗せられたらダメ、自分のペースにこてつを引き入れないとと注意を受けました。
訓練の内容的には、今まで行ってきたこてつにとって「できる」課題のおさらいといった感じです。私が用意しててと言われていた物を忘れていったからというのもあるのですが。



<6歳10ヶ月>

学校生活にも慣れ、登校はねぇちゃんとねぇちゃんの友達と3人で行っています。小学校では5月の終わりに運動会があるので、連日体育の日々です。
市内の特別支援学級の交流会が月に1回あり、その日はリュックサックにお弁当、お菓子を入れ、先生やクラスのお友達と電車に乗って公園などに行きます。先日は交通公園に行き、ゴーカートを運転したそうです。本人からは日々の話は聞けませんが、先生が連絡帳に様子を書いてくれますので大体どのように過ごしているかは把握できます。休み時間の様子などは、心配で時々様子を見に行っているねぇちゃんからも入ります。
家庭訪問もあり、事前に何度か先生と話し合った内容や実際の授業の様子から、こてつの個別支援計画も出来上がりました。これは出来上がったものを奥田先生にも見ていただきましたが、「妥当な内容になっている」とのことでした。
奥田先生とのセッションは、いつもの我が家で。こてつの取り掛かりの遅さなどに対し、ストップウォッチを使用して着替えの練習を。きちんと場所を決めて(緑のマットの上で行いました)そこで着替えるように。その後は「だれ・どこ・なに」の文章を聞きいた後、質問に答えること。これが完璧なのを確認して「いつ」の要素をプラスしました。とたんにこてつの回答率はガタガタに(苦笑)。4つの要素を聞いて覚えておいて、そして質問に答えるというのは今のこてつには至難のようです。


<6歳11ヶ月>

毎日学校の宿題はひらがなのなぞり書きが出ています。それを児童クラブで済ませてきて、家では市販の迷路のプリントをしたり、私が蛍光ペンで書いた字をなぞらせたり、物の数を数える(30まで)をしたり、折り紙を折ったり、そんなことをしています。
運動会も終了しました。かけっこは勿論ビリです(笑)。「こてつくんがんばれっ」と応援してもらっていました。ダンシング玉入れという競技では、音楽が鳴っている間はお尻ふりふりで踊り、音楽がストップすると一斉に玉入れをする、、の繰り返しでしたが、こてつはルールをよく理解して頑張っていました。玉が上に投げれず、前方にばかり飛んでいる様子が何とも可愛いらしかったです。
知り合いに紹介してもらった歯科にも週1ペースで通い、色々な器具を口の中に入れる練習をしています。「歯科=楽しい所」というふうにイメージを塗り替えている最中です。

奥田先生とのセッションは、なんと当日の朝こてつは38度を越える熱を出してしてしまって欠席。私が療育相談という形で先生と話をしました。内容は、登校時の不適切行動への対処方法についてと、それに代わる適切な行動をどのように教えたらよいのか、具体的な例を挙げてもらいつつ助言いただきました。



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